2022年6月22日から、コメダにて複数の新商品の販売が始まった。毎期おなじみの、新しいシロノワールとクロネージュが1品ずつ。今回はそれらに加え、新フレーバーのジェリコと、カレー味のホットドッグだ!
ちなみにホットドッグは老舗カレー屋「新宿中村屋」とのコラボによるフェア「カレー祭り」の一環。それぞれどんな仕上がりになっているか試してきたぞ!
・シロノワール
どれから行くか迷ったが、やはりトップバッターはこいつだろう。新作シロノワール「ミルクノワール」。
メニューによると、練乳と粉砂糖を装備しているらしい。ノーマルサイズは税込み780円~840円で、ミニサイズは税込み680円~740円(価格は店舗によって変わる)。
今回は新作4種を全制覇するので、胃袋の安全のためにミニサイズをオーダー。届いたのがこちら。
メニューの写真では練乳が黄色っぽく写っていたが、実物は白く見える。溶けつつあるソフトクリームと混ざって区別がつきにくい。ぶっちゃけビジュアル的にはプレーンのシロノワールと似たような感じがする。
たぶんこのサイドに流れ出ているヤツのなかでも、粘度が高そうなのが練乳だろう。粉砂糖も練乳に溶け込んでいる気がする。
デニッシュの間には何も仕込まれていないパターン。ソフトクリーム、練乳、粉砂糖、そしてデニッシュのみ(一応サクランボも)というシンプルな仕様だ。
ちょっと物足りないかも知れないな……と思ったのだが、食べてみたら、これはこれでグッド! 変な話に聞こえるかもしれないが、糖分マシマシ系なスイーツの中では、比較的さっぱりと食べられる部類の甘さなのだ。
そのさっぱり感が、この急速に蒸し暑さを増しつつある昨今の気候に合っていて好印象。ミニサイズというのもあるかもしれないが、マジに20秒くらいで飲むように食べ終えてしまった。シロノワールは飲み物だったのかもしれないな。
原点回帰しつつもデフォルトとはちょっと違った味わいを実現したかのような、そんな仕上がりだと思う。プレーンのシロノワールの上位互換みたいな、そういう表現も可能かもしれない。
・クロネージュ
続いてはクロネージュ。こちらもシロノワールと同じく練乳と粉砂糖をまとっており、その名は「ミルクロネージュ」。お値段は税込680円~740円。
そして実物はこう。
練乳と粉砂糖。
内部に仕掛けは無い。
シロノワールとの違いは、はっきり言って生地だけだ。プレーンなデニッシュか、ココアなバウムクーヘンか。食べてみたが、これはシロノワール派とクロネージュ派で分かれそうな味わいだ。
先に述べた通り、「ミルクノワール」は甘さマシマシが平常運転なコメダにおいて、比較的さっぱりした甘さだった。そしてそれがチャームポイントだとも。
対する「ミルクロネージュ」は、ココアバウムと練乳、そして粉砂糖の全てが合わさった結果、まったりとした濃厚な甘さを獲得している。
あっさり風味なバイブスの人は「ミルクノワール」で、いつでも甘さに妥協しない主義の人は「ミルクロネージュ」って感じだと思う。思っていたよりも両者の方向性はバラバラだった。
・ジェリコ
続いては新作ジェリコ「ジェリコ ティラミス」を飲んでみよう。”飲むと まるでティラミス。” とのことらしい。お値段は税込み640~880円。
ジェリコに関してはデフォルトでボリューム感覚がコメダってるので、「デザート」とか、「ドリンク」みたいな感覚で頼まない方が良い。主食くらいの気分で行くべきだ。つまりは、デカいから。
横から見ると、生クリームが乗ったコーヒーゼリー的なモノに見えるが、上から見ると確かにティラミスっぽさがある。
飲んでみたが……まあ、いつも通り正直に行こう。言うほどティラミスではないと思う。美味いか不味いかで言えば美味い。クリームが乗ってちょっと独特のコクがあるコーヒーゼリーって感じ。
でもその独特のコクは、コーヒーゼリーと氷で薄められたせいか、ティラミス感を売りするにはいささか頼りない。確かに風味はどちらかと言えばティラミス的ではあるのだが、少なくとも筆者の期待するティラミス度には満たなかった。
ティラミス的なフレーバーを加味したコーヒーゼリー的なモノだと思って楽しむ分には、期待通りの仕上がりだと思う。甘いコーヒーゼリーが好きな人向け。こいつとティラミスの間には壁があると思う。
・ホットドッグ
最後は「新宿中村屋」監修の「チーズカリードッグ」だ! お値段は税込み580円~640円。ちなみに、コラボメニューそのものは、このほかに「エビカリーパン」と「カツカリーパン」があるぞ。
そういえばコメダでホットドッグを食ったことは無かったな。何だかんだで今回が初である。でもなぁ、ホットドッグって、値段のわりにサイズがポークビッツで微妙なことが多いんだよなぁ……。そんなことを思っていたら「チーズカリードッグ」が届いた。
ほう……。
勘のいい方は、ここまで正方形に近い感じの写真が多めだった中、急に横に長い写真がきたことでお気づきになられたことだろう。
コメダ、やるじゃん。
そうそう、これくらい常に欲しいわけだよ。日本のホットドッグ界は、ボリュームの概念をコメダに倣って欲しい。いついかなる時も、ソーセージはデカい方が良い。せやろ?
断面はこんな感じ。
味も申し分ない! カレーは辛すぎず、かといってお子様な感じでもなく、そこは中村屋監修ということなのだろう。そしてチーズ! チーズのかかったカレーが嫌いな人類はいない。
予想を激しく超えるようなバチバチな感じではないが、しっかりと期待通りに美味く、そして思っていたよりも少しボリューミーという、実に信頼できる感じが素晴らしい。“良品” のお手本みたいな仕上がりだと思う。
トータルで最も優秀なのは、この「チーズカリードッグ」で決まりだな。とはいえ、今回の新作4種。ことウマさに関しては全てイイ感じの仕上がりだったと思う。ぜひ近所のコメダで食べてみてくれ!