スタバもKFCも違和感すごい!「中華圏No.1出前アプリ」を東京で開いたら…日本とは思えない光景が広がっていた

ロケットニュース24

日本でフードデリバリーアプリといえば「Uber Eats(ウーバーイーツ)」や「出前館」あたりがメジャーだろうが、国が変われば人気アプリもまた変わる。

たとえば、中華圏では「EASI」というデリバリーアプリがNo.1らしい。なんでも現地在住の中国系の人がよく利用しているそうだ。どんなものか気になって、AppStoreを見たら……



日本でも使える、とある。ダウンロードしてみたところ私の住んでいる地域(東京)では いちおう利用できるっぽい。もちろん日本の全地域で使えるわけではないだろうし、日本で十分に浸透しているアプリとは言い難い。

だがそれだけに、実態が気になる人も多いはず。よって、第9回となる出前アプリ検証は「EASI」について取り上げよう。


・致命的な欠陥

さて、EASIを使ってみると日本語と英語にも対応していることが判明。


こりゃ助かる……と思ったら! いきなり落とし穴だった。というのも、設定言語を日本語に切り替えたところでバリバリ中国語なのだ。一体なんのための言語設定なのか?


それからもう1つ。同アプリではスタバやケンタッキーフライドチキン(KFC)などの有名チェーンも表示されるのだが、そのロゴが……



え? これがスタバ!?


よく見たらSTARBABASになっているではないか。もしかしたらスタバではない別のお店かなと思ったが、住所を確認すると間違いなく池袋のスタバであった。


さらに、ケンタッキーフライドチキン(KFC)は……


ロゴの人、誰? ……と、いかにも中国らしい改変が随所で施されていた。このあたり、権利的なところは大丈夫なのか気になるが、逆に本物のロゴが使えなかった結果という可能性も考えられる。

詳しいことはよく分からない。1つ言えるのは、アプリを通して見る東京が自分の知っている東京ではないということだ。中華の暴風が吹き荒れているために、見慣れたはずの光景が一変してしまったと言った方がいいかもしれない。


見慣れないといえば、ここまで中華料理の店が並んでいる画面もそうだろう。日本でも馴染みのあるチェーン店が一部あるものの、ほぼほぼ中華


自分が知らなかっただけで、周りにはこれほどガチっぽい中華料理店があったのだなと、感慨にふけりながらスクロールしていたところ……



え?



阿呆炒飯!?



なんという店名だろうか。丸みのあるフォントも阿呆さを際立たせており、デザイナーの技を感じる。まぁ日本の「阿呆」と中国の「阿呆」はニュアンスが異なるかもしれないが、不思議と惹きつけられるぞ。よし、今日のランチは阿呆炒飯にしよう。


メニューがよく分からないけれど、人気っぽいヤツに決めた。字面と写真から考えると、何かの炒飯なのは間違いなさそう。

あとは支払い方法を選べば注文確定。なお、支払いにはクレジットカードやApplePay等が利用できるようだ。


・阿呆ほど量が多い

そして待つこと10分ほど。届いた商品はボリュームがすごい。写真では分かりにくいだろうが、日本の平均的な炒飯の2〜3倍はあるだろうか。


お値段が1360円とやや高いものの、この量ならば納得だ。さらに具材も大きめ。いい意味で荒々しい。


ただ、その見た目に反して味は優しい系。日本のチェーン店の炒飯ではどうしても濃い味になりがちだが、阿呆炒飯はどこか家庭っぽい。繊細な味だけに、むしろ日本人にこそウケるのではないだろうか。

ちなみに、阿呆炒飯は高田馬場にある……と「EASI」では表示されていた。


しかしながら、ググると台湾にある「阿呆炒飯」のFacebookくらいしか出てこない。しかも、そのFacebookアカウントは2017年2月に「無期限営業停止」と投稿したのを最後に更新が途絶えている。

いったい何があったんだ! っていうか、あの炒飯は本当に高田馬場から来たのか? そもそも、本当に高田馬場に阿呆炒飯があるのか? つーか、そもそもなぜ阿呆なんだ!!


──と考え出すとキリがないが、とにかく炒飯は美味かった。それで十分。終わりよければ全てよし……だけど、どう頑張ってもスタバとKFCはやっぱり違和感ありまくるぞ。

参考リンク:Facebook(阿呆炒飯)
執筆:出前アプリ研究家・和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:EASI(iOS)

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