豪雨に見舞われたロードレース世界選手権でシャーマンが「祈祷」を実施、わずか1時間で雨が止む

GIGAZINE
2022年03月24日 16時00分
動画



オートバイによるスポーツの祭典「ロードレース世界選手権(MotoGP)」のインドネシアGPで雇われたシャーマンが雨を止めるための「晴れ乞い」を行ったところ、雨がわずか1時間で本当に止んだと報じられました。

Rara Istiani Wulandari, Pawang Hujan MotoGP – YouTube
[embedded content]

Woman Performing Rain-Stopping Ritual Becomes Unlikely Star of MotoGP
https://www.vice.com/en/article/n7n5aw/indonesia-rain-stopping-ritual-motogp

国際モーターサイクリズム連盟が開催するMotoGpは、世界各国を舞台に全18戦のレースを行って雌雄を決するという2輪ロードレースの最高峰とされる選手権。2022年の大会では25年ぶりにインドネシアが舞台の1つとして選ばれたのですが、あいにくレース当日は悪天候に見舞われてしまいました。

そこで、インドネシアの運営元は国内でも屈指の祈祷師というRara Istiani Wulandariさんを召集して「晴れ乞い」をしてもらうことに。Raraさんが豪雨の中で一人晴れ乞いを敢行する様子は観客の注目を大きく集め、開催元のMotoGPもTwitterで動画を共有しました。


Raraさんの晴れ乞いに応えるかのごとく、雨は1時間ほどでやんでいったとのこと。コースはまだぬれていて危険でしたが、レースは予定の16時を少し過ぎた頃に無事開始されました。

インドネシアでは晴れ乞いは一般的な習慣であり、晴れ乞いを行う専門職も確立されているとのこと。Raraさんは大規模なイベントや公人の結婚式などで雇用された経験を持ち、インドネシアで開催された2018年アジア競技大会や、AFC U-19選手権2018のインドネシア・日本戦でその腕を発揮したこともあるそうです。


MotoGPは「雨を止めてくれてありがとう!」と、レースで2位に輝いたファビオ・クアルタラロ選手がRaraさんのものまねをしている写真を投稿。しかし、このものまねは国内外から「文化を尊重していない」との声があがったほか、Raraさんに対しても「笑いものになった」という意見が届いたとのこと。


他方、「現代の世界的な大会で先住民の文化を見せたことに深い意味がある」などという意見なども寄せられたそうで、インドネシアのSandiaga Uno観光大臣は「これは独自の魅力を持つ文化の一部です」と述べ、当のRaraさんは「私はインドネシアのために晴れ乞いをしているだけで、何の問題もありません」と話しました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

Source

タイトルとURLをコピーしました