宮城の牛たん、北海道の熊、千葉のくじら。魅惑の缶詰大集合!~地元の缶詰頼りの旅~

デイリーポータルZ

各地の缶詰を一気に食べくらべました。

缶詰めは美味しいものをそのまま保存しておける現代の魔法である。

そんな魔法にかかった食材を各地から選んで集めてきました。

なかなかふらっと美味しい物を食べに行けない時期ですが、缶詰めならば簡単に手に入るので旅に行った気分になれておすすめですよ!

※これまでいろいろな場所で取材をした記事を読めば誰もが知ったかぶりできるはず。「知ったかぶり47」は、デイリーポータルZと地元のしごとに詳しいイーアイデムとのコラボ企画です。

全国各地の缶詰24缶あつめました

各地の缶詰を、今回はアンテナショップやスーパーを回って集めてきた。その数なんと24個。

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ライター地主さんと編集部安藤とで集めました。壮観です。
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おおー。

主に食べたことのないもの、気になるものを優先的にそろえたところ、一癖ありそうなものが集まった。

今日試食に来てくれたのは、缶詰めを半分集めてきてくれたライター地主さん(投稿頼りの旅担当)、アイデム藁品さん(知ったかぶり47担当)、デイリーポータルZをはげます会から島田さん、編集部古賀と橋田と安藤(地元の人頼りの旅担当)という食いしん坊たちである。

それではさっそくいただきます!

牛たんデミグラスソース煮(宮城県)

まずはすごそうなやつからいってみたい。宮城県の牛たん缶熟である。

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黒地に金の箔押しがパッケージで美味しくないわけがないでしょう。
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中は金色!

この缶、実際にそこまでこだわっているのかどうかわからないが、開けるときの感触すら気持ちよかった。ぱかっと開いてすっと外れる感じ。

開けると中身はすでにスタンバイオッケー。それが缶詰めの醍醐味である。

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開けた瞬間にいい香りが漂う。

非常につやつやしたうまそうなデミグラスソースの中に厚切りの牛たんが隠れている。食べちゃっていいんだろうか。遠慮しちゃうくらいの迫力だ。

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この牛たん缶の産地宮城県では、観覧車のゴンドラから野球を見ることができるらしいです。これも最高。(記事:冷やし中華の元祖店では具を自分で乗せる~地元の人頼りの旅in宮城県仙台市~

このうまそうな牛たん缶を乗せるパンを地主さんが用意してきてくれた。これも缶詰だ。

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アルクマのパンの缶詰です!

アルクマは長野のキャラクター。備蓄できるパンの缶詰の中では圧倒的に美味い、と評判なんだとか。

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開けたらちゃんとしたパンが出てきてちょっと面白い。
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もうこれだけで夕食ですよ。
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見て!
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まずはそのまま食べたい!とパン抜きでいくアイデム藁品さん。

牛たん缶には厚切りの牛たんがごろごろと入っていて、食べた人から順番に言葉を失っていった。

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……。

とにかく柔らかい。しかも(丁寧に煮込みましたよ~)という作り手の意思が伝わってくる柔らかさである。

牛たんの厚切りって筋っぽさというか弾力がある食べ物だと思っていたんだけど、これはいい意味で裏切られた。しょっぱなからすごい破壊力だった。

米かま(福井県)とは何か

次は福井県から。米かまの炊いたん、である。え?なに?

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「米かまの炊いたん」です。

ちょっとタイトルだけではよくわからない缶詰めではあるが、福井という土地には、まだまだこういう知られざる美味いものが眠っていそうな雰囲気がある。

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福井には猫みたいな形の山がありました(記事:福井は田んぼの中に猫がいて妄想彼女が生まれた地~投稿頼りの旅in福井県~
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「米かまの炊いたん」説明されてもこんなに中身が想像できないのもすごい。
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開けるとこんな感じ。

名称には「米粉かまぼこ甘酒煮」と書かれている。米粉かまぼこ?甘酒?煮??

どれだけ考えても謎は解決されないままなので、これはもう食べるしかないだろう。

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恐る恐るにおいをかぐと。あ!おいしそう!

「米かまの炊いたん」は、かまぼこにしては柔らかく、でもすり身ともちょっと違う。噛むとじゅわっと魚の味と香りが広がりめちゃめちゃ美味しい。

こういう美味しいけど言葉では説明しにくい食べ物って、缶詰にたまにあるよなーと思った。

次は高級魚のどぐろ、そしてくじら、熊と旅は続きます。
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