新宿駅の目の前に降臨。新作もアーカイブも大切にするアークテリクスの新店

これまたスゴイところに｢アークテリクス｣の新店がオープンしたと聞いてさっそく行ってまいりました。2024年11月9日に神戸店がリニューアルオープンをしたばかりですが、今回は国内最大規模の売り場面積で、新宿アルタのお隣に16店舗目となる直営店です。

逆さ富士がお出迎え

2024年11月30日にオープンした｢アークテリクス 新宿ブランドストア｣があるのは、新宿東口広場を出た真正面。新宿アルタ横という絶好のロケーションです。4フロア構成で1〜3階は、アウトドアウェア、ギア、そして街での使用を想定したアーバンライン｢VEILANCE（ヴェイランス）｣を含むフルラインナップを展開します。

入店して目に入るのが、さまざまなクリエイターとコラボするアーティストウォール。グランドオープンのこけら落としを任されたのは、日本に3人しかいない銭湯絵師のひとり、田中みずきさんの｢逆さ富士｣です。

逆さ富士が描かれているのは、工場で使われてなくなったゴアテックス素材。カラフルなウェアを連想する色使いで、｢富士｣と｢不死｣、逆さなので｢反映｣から｢繁栄｣と縁起を担いだ銭湯絵師らしい発想です。

来店の際は、アウトドアの安全祈願をお忘れなく。

4Fは新宿店のみのエクスクルーシブな空間

1階では毎月ひとつのアクティビティにフォーカスしたシーズナルアクティビティに関連したアイテムを展開します。オープン時のテーマは｢アルパインクライミング｣。壁やレジカウンターには、クライミングの聖地カナダ・スコーミッシュをイメージしたデザインを採用し、等高線のモチーフや岩場を再現したディスプレイが施されています。

2階にはウィメンズのアパレルとバックパック、そしてアーバンラインVEILANCEの商品が並びます。他店でもウィメンズだけのフロア構成はめずらしく、ここではフットウェアもVEILANCEもウェメンズのみがラインナップしています。

3階も同様に、メンズアイテムとフットウェアとVEILANCEのアイテムが。また、アークテリクスのアイコニックなアイテム｢アルファ SV ジャケット｣の新型テクノロジーを語るディスプレイが飾られています。

店舗の目玉ともいえるのが、4階に位置するReBIRD™ サービスセンター。ここでは、アウトドアギアのケアや修理に特化したサービスを提供しています。

簡単な修理に加え、縫製が必要なリペアにも対応していて、専用機器を使用した型抜きリペア技術を採用しています。

さらに、国内店舗として初めて洗濯・乾燥機を導入。ゴアテックス製品の洗濯や撥水機能を回復するメンテナンスサービスを受けることができます。

これまでアークテリクスがたびたびアナウンスしてきたように、防水シェルを長持ちさせるには、定期的な洗濯と乾燥が不可欠。こうした知識を啓発する場としても機能してくれそうです。

また、同フロアにはBETA LOUNGEというコミュニティスペースも併設されています。ここでは、完全予約制のコンシェルジュサービスが提供され、専門スタッフと直接対話しながら、アクティビティに最適なアイテム選びや使用方法を相談できます。なおご利用方法は、アークテリクス公式アプリを通じて、BIRD CLUB会員の方々に順次案内をする予定だとか。

4階のスペースでは、トークイベントやワークショップも開催予定で、顧客同士やスタッフとの交流の場としても利用可能です。

再開発が進む新宿の新しいランドマークとしてシンボル的な存在になりそうです。

Photo: 山田卓立