脅威の保温力を備えた「山専用ボトル」は冬の山頂でカップラーメン&コーヒーを作れるレベルなのか確かめてみた

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7時間で約6℃しか冷めないという非常に高い保温力を備え、登山向けに特別設計された栓やゴムカバーを搭載したステンレスボトルが「山専用ボトル」です。そんな山専用ボトルを実際に登山に持ち出して、山頂でアツアツのカップラーメンやホットコーヒーを楽しめるのか確かめてみました。

山専用ボトル | サーモス 魔法びんのパイオニア
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・目次
◆1:山専用ボトルを持って登山へ出発
◆2:山専用ボトルのお湯でカップラーメンやホットコーヒーは作れるのか?
◆3:山専用ボトルの便利なポイント
◆4:まとめ

◆1:山専用ボトルの外観レビュー
山専用ボトルは登山での利用を想定して設計された保温ボトルで、一般的なステンレスボトルとは一線を画す保温能力を備えています。実際に屋内で山専用ボトルと一般的なステンレスボトルの保温性能を比較したレビューは、以下のリンク先で確認できます。

7時間で約6℃しか冷めない超高性能保温ボトル「山専用ボトル」の保温能力を検証して屋内でも役立つのか確かめてみた – GIGAZINE


今回は、熱湯を注いだ容量750mlの山専用ボトルを登山に持ち出し、実際に山頂付近でカップラーメンやホットコーヒーを作ってみます。


熱湯を入れた直後の温度を赤外線サーモグラフィー「FLIR i3」で測定したところ、山専用ボトル(左)は84.9℃で比較用のステンレスボトル(右)は82.5℃でした。


山専用ボトルと比較用のステンレスボトルをザックに入れて、登山へ出発。


大阪と京都の境に位置する天王山の登山口から登り始め……


一面に落葉が広がる12月の登山道をズンズン登ります。


登山開始から1時間ほどで標高305mの小倉山の山頂に到達しました。


◆2:山専用ボトルのお湯でカップラーメンやホットコーヒーは作れるのか?
カップラーメンやホットコーヒーを作るべく、山頂付近の休憩スペースに移動しました。


気温は5.6℃。


この時点で、ボトルに熱湯を注いでから3時間半ほど経過しています。3時間半経過時点の温度は山専用ボトル(右)が81.1℃で比較用のステンレスボトルが64.3℃でした。山専用ボトルの温度低下は3.8℃ですが、比較用のステンレスボトルは温度が18.2℃も下がっています。


それでは、山専用ボトルでカップラーメンを作ってみます。比較用ステンレスボトルの容量が250mlなので、まずは少ないお湯でも作れる「カップヌードル ミニ」を作ります。


お湯を注いだら、3分待ちます。


3分経過した「カップヌードル ミニ」を食べてみると、山専用ボトルのお湯で作った「カップヌードル ミニ」は芯まで柔らかくなり、屋内でポットなどの熱湯を用いて作った場合と同様の味わいを楽しめます。また、スープは油断するとヤケドしそうなくらいの温かさで、5.6℃という寒い山頂では非常にありがたいぬくもりを感じられました。


比較用のステンレスボトルで作った「カップヌードル ミニ」は硬い部分が残っており、ボソボソとした食感でスープはぬるめ。食べられないわけではありませんが、やはり山専用ボトルのお湯で作ったアツアツの「カップヌードル ミニ」の方がおいしく感じられました。


山専用ボトルにはお湯がたっぷり残っているので、今度は通常サイズの「カップヌードル」を作ってみます。


通常サイズの「カップヌードル」もミニサイズと同様に芯まで柔らかく作ることができました。


まだお湯が残っているので、ドリップコーヒーも作ります。


アツアツのホットコーヒーが完成。寒い場所で飲む温かいコーヒーは普段の数割増しでおいしく感じます。今回使った750mlの山専用ボトルでは「カップヌードル ミニ」「カップヌードル」「ホットコーヒー」という3点の温かい食べ物&飲み物を作ることができました。


◆3:山専用ボトルの便利なポイント
山専用ボトルには、高い保温性能以外にも登山の際に便利な機能が搭載されています。例えば、ボトルの上部と下部には取り外し可能なゴムカバーを搭載。これによって、手袋を着けた状態でも山専用ボトルをザックから取り出しやすくなっています。


また、山専用ボトルには飲み物を補充する際に開く内部栓と、コップなどに注ぐ際に開く外部栓の2種類の栓が搭載されていますが、両者の間には数mmの隙間が空いており、手袋をしていても「外部栓のみを開く」といった操作が容易。加えて栓の側面に設けられた凹凸も開閉操作を手助けしてくれます。


◆4:まとめ
実際に山専用ボトルを登山に持ち出してみたところ、3時間経過しても高温状態を保っており、山頂付近でアツアツの食べ物&飲み物を楽しめました。登山用のガスバーナーを用いてもアツアツの食べ物を楽しむことはできますが、登山用ガスバーナーには「水が沸騰するまで待ち時間がある」「強風時には加熱に長い時間がかかる」「火気厳禁の山では使えない」といった問題も存在します。その点、山専用ボトルなら登山前に熱湯を注いでおくだけでOK。カップラーメンやホットコーヒーなどの熱湯さえあれば作れる料理なら山専用ボトルを使うのが圧倒的にらくちんです。

山専用ボトルは500ml・750ml・900mlの3容量×3カラーがラインナップされており、記事作成時点ではAmazon.co.jpで500mlが税込4400円、750mlが税込5280円、900mlが5720円から入手できます。

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