サッポロホールディングスは11月4日、自宅にある食材から作れるレシピや買い足す食材候補を提案し、料理を通じた家族コミュニケーションができる「うちレピ」のβ版ウェブアプリについて、正式版アプリの開発を決定したと発表した。なお、2022年夏には、iOS/Androidそれぞれに対応したアプリのリリースを予定している。
うちレピは、各家庭にある食材を登録して、それらの食材を組合わせて作れるレシピや買い足す食材候補をAIが提案するウェブアプリ。提案するレシピは、サッポログループのポッカサッポロフード&ビバレッジ、神州一味噌、ヤスマに加え、食関連の多くの企業が提供している。
2021年1月のリリース以降、生活者の家庭での料理に関するニーズの検証および、料理に関連する一連の体験をシームレスにつないだフードテックサービスの構築を目的に実証実験を実施している。
現在のうちレピは、ユーザーの料理に関連する行動体験のうち、「在庫管理」「レシピ決め」にフォーカスしたサービス設計となっているが、(1)購入情報連携、(2)買足し提案連携、(3)冷蔵庫内在庫情報連携、(4)レシピデータ連携といった4つの連携を構築。「買い物」「調理」「保存」へのサービス拡張を図るべく、それぞれに関する実証実験を重ねてきたという。
そこで正式版アプリでは、料理を作る人だけがレシピを検索するサービスに留まらず、家族みんなで家庭の「食」を楽しみながらコミュニケーションが生まれるような、各家庭のライフスタイルに寄り添ったサービスをコンセプトに開発を進めるという。
具体的には、現在β版ウェブアプリに搭載している機能を軸に大幅なリニューアルを実施。並行して、実証実験で効果のあった他社サービスとの連携による価値提供のスキームも検討する。