まさか東京にこんなでかい滝が!
今は静かな和田倉噴水公園
東京で滝、と聞いて、まず最初に思い出したのがこの公園だった。
東京駅からほど近い和田倉噴水公園。皇居の外堀にある。学生の頃、就職活動で東京に来て、せっかくだからと皇居を見に来たのを思い出した。
この公園にはそれからも何度か来ているが、公園内にある人工の滝がなにしろ立派だった印象がある。まずは景気づけにと、ここから見に来た。
そうしたらすごく静かなのだ。
近づくにつれて徐々に水の音が大きくなってきて、気分が最高潮に高まった瞬間に「は!」と首をひねるとそこには大瀑布が!!これが滝の醍醐味ではないだろうか。
それがこんなに静かということは、もしかして。
なんと、滝が止まっていた。滝って止まるんだ。かすかにキンモクセイの香りだけがした。
休憩所に管理している方がいたので話を聞いた。
環境省の腕章をつけた係の人はいう。
「緊急事態宣言中は密を避けるために水を止めているんです。」
なるほど。確かに僕みたいに滝を見に来る人でにぎわったらそれはこの時期良くないのかもしれない。いや、でもそんな混んでるの見たことないですよこの公園。
ちなみに宣言解除後の再開はまだ決まっておらず、再開される際は環境省のHPで告知をしてくれるらしいので、楽しみにその日を待ちたいと思います。
宣言中は中止。
もう聞き慣れた感があるが、一つ目からこれである。東京の滝をめぐる!という企画自体に暗雲が立ち込めた。もしかしたら人工の滝はどこも止まっているのではないのか。
確かめるため、もう一つ立派な人工滝を見に行った。
お台場に滝?
もう一か所、都内で滝に覚えがあったのだ。それはお台場、ビーナスフォート。
ビーナスフォートは室内なのにヨーロッパにいるみたいな写真が撮れる場所である。気軽に海外に遊びに行けない今、パリあたりを夕暮れ時にぶらぶらしてる気分になれるのでおすすめです。
このビーナスフォートの中心に滝が流れていたような気がするのだ。
最後に来たのはもう数年前だと思うんだけど、滝はなくなったりしないだろう。
と思っていたら、やっぱり止まっていた。
そもそも滝ではなく噴水だったのは僕の記憶違いなのだけれど、その噴水すら止まってしまっていた。かつてはこの噴水に近づくと肌がしっとりするくらい水をまき散らしていたのだ。湿度が高い方がウイルス嫌がりそうなのにな。
他にも立派な滝があることで知られる「名主の滝公園」という公園も、やはりコロナ対策のため臨時休業中だった。滝すら止めるコロナの影響力たるや。
新宿中央公園の滝
いまどこかから「新宿は?新宿中央公園の滝は?」という声が聞こえた気がする。
そう、われらが新宿中央公園にも立派な滝があったはずだ。あれも人工なので止まっちゃっただろうか。止まってるかもな、なにせ都庁の真下だし。
不安半分、期待半分で見に行った。
さすがは僕らのオアシス新宿中央公園である。シンボルでもある滝は元気に稼働中だった。こうなってくると止める止めないの基準がわからない。
東京で働き始めて昼休みや通勤途中なんかに街をぶらぶら歩くようになると、緑の多さに驚いたものだ。夏に動画を撮るとセミの声でなにも聞こえなかったりする。
ここ新宿中央公園も都会のど真ん中にあって、周りは高いビルに囲まれているんだけど、一歩公園に入るとぽっかりと日が差したかのような温かい空気が流れている。
ナイヤガラの滝の裏手にも、実は小さいながら滝がある。こちらも元気に稼働中だった。
次はいよいよ天然の滝を見に行きます。