5億年前から知っていたが、やはり日清は話題作りが抜群にウマい。日本にいくつの企業があるかは知らないが「話題作りの上手さ」に関して日清食品は、国内有数のトップランカーであろう。
その日清が2021年9月13日から発売を開始する『カップヌードル スーパー合体シリーズ』もまた大きな話題になっている。果たして味の方はどうなのか? 一足先に入手できたのでご報告しよう。
・発売50周年
1971年9月18日に誕生し、今年で発売50周年を迎える日清カップヌードル。アニバーサリーイヤーということもあり、例年にも増して勢いづくカップヌードルの最新作が『スーパー合体シリーズ』だ。
スーパー合体シリーズは、カップヌードルの8つの定番フレーバーをそれぞれ1つずつ合体させたもの。全28種の組み合わせの中から4つを厳選し、最も美味しくなるスープの割合と具材の組み合わせを検証した渾身の一杯だという。
・元祖ミックスカップヌードラー
自分で言うのもイヤらしいが、当サイトは2016年の時点で16種類のカップヌードルを混ぜて食べている。言うなれば「スーパー合体シリーズの生みの親」である我々ほど『スーパー合体シリーズ』を正確にジャッジできる人間はいないハズだ。
で、今回発売となった『スーパー合体シリーズ』は以下の4種類。メーカー希望小売価格はそれぞれ税別193円となっている。
シップヌードル(しお + カップヌードルしょうゆ)
シーリー(シーフード + カレー)
チーチリカーマト(チーズカレー + チリトマト)
とんそ(豚骨 + 味噌)
ネーミングセンスも含め「さすが日清、さすがカップヌードル」といったところだが、肝心なのは味。発売前に事務所に送られてきた『スーパー合体シリーズ』をそれぞれ1つずつ、以下でレビューしていこう。
・シップヌードル(しお + カップヌードルしょうゆ)
香りや一口目の感じでは「しょうゆが強めかな?」と思いきや、黒コショウの後味で しお味もきっちり存在感がある。4つの中では最もあっさり系なので「重いのはちょっと……」という人にオススメだ。ウマい。
・シーリー(シーフード + カレー)
やはりと言うべきか、後味の風味はどうしてもカレーが勝ってしまう。……が、いつものカレーヌードルよりスープがまろやかかつ濃厚なのはシーフードのおかげだろう。印象的には「丸みのあるカレー味」といったところか。こちらもウマい。
・チーチリカーマト(チーズカレー + チリトマト)
パンチ力は4つの中でもNo.1。簡単に言うと「通常のチリトマトの後味がカレー」といった感じ。加えて、ところどころでチーズがフワッと香る感じが実にイイ。かなりウマい。
・とんそ(豚骨 + 味噌)
4つの中でも最も地味かと思いきや、組み合わせ的には「とんそ」がベストかもしれない。要するに「トンコツ味噌味」で、合体シリーズであることを忘れてしまうほどまとまりがある。シレッとウマい。
・逆に感じた偉大さ
全てのカップヌードルに感じたことは「どれも死んでいない」ということ。2つの味を合わせて新しい味を生み出すというよりは、それぞれの個性を立たせている印象だ。種類によって強弱はあるものの、随所に元の味が感じられた。
また同時に「元のカップヌードルは相当出来上がってるんだな」とも感じた次第だ。合体シリーズはどれも美味しく仕上がっているが、純粋に元のカップヌードルの方が美味しいものもある。逆に改めて定番フレーバーの完成度の高さが伝わってきた。
これは「海外旅行に行くと日本の良さにも気付く」のと同じ感覚なのかもしれない。先述のように合体シリーズはそれぞれの味を殺していないため、やや味にまとまりがないところがある。合体シリーズを食べると改めて定番のスゴさもわかるハズだ。
というワケで、どれも完成度が高かったスーパー合体シリーズ。気になる方はぜひ1度お試しいただきたい。スーパー合体シリーズは9月13日(月)から発売開始だ。