ECサイト「ノジマオンライン」をかたり、フィッシングサイトへ誘導するメールの報告があったとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。同サイトは9月8日12時時点で稼働中で、類似のフィッシングサイトが公開される可能性があるため、引き続き注意が必要だ。
フィッシングメールの件名は「【重要】お支払い方法の情報を更新してください。Update default card for your membership.」が確認されている。
メールの本文は以下のような内容になっており、クレジットカード情報の更新のためとして、記載されたURLへアクセスするよう誘導している。
online.nojimaプライムをご利用いただきありがとうございます。お客様のonline.nojimaプライム会員資格は、2021/9/6に更新を迎えます。お調べしたところ、会費のお支払いに使用できる有効なクレジットカードがアカウントに登録されていません。
（フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋）
メール文面の例（フィッシング対策協議会の緊急情報より）
誘導先はノジマオンラインの会員向けログインページを装ったウェブサイトで、メールアドレスとパスワードの入力画面が表示される。入力すると、会員区分、氏名、氏名カナ、郵便番号、都道府県、市区町村、住所と番地、電話番号、生年月日、性別、カード番号、カード有効期限、セキュリティコードの入力が求められる。
誘導先の偽サイトの画面（フィッシング対策協議会の緊急情報より）
誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。このほかにも類似するドメイン名が使われる可能性があるため注意が必要だ。
https://www.nojlma.●●●●/
https://www.nojima.●●●●/
https://www.nojlmaonline.●●●●/
フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。そのうえで、類似のフィッシングサイトが公開される可能性もあることから、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。
ノジマオンラインでも注意喚起を実施。ノジマオンライン本店、PayPayモール店、au PAYマーケット店以外は全て偽サイトであるとしている。また、万が一、詐欺サイトへ情報を入力してしまった場合は、被害を最小限に抑えるため、クレジットカード会社へ連絡して利用停止するとともに、パスワードを変更し、被害にあった場合は警察に届けるようにと呼び掛けている。
