九州に住んでいればそこかしこで見かけるであろう、フジバンビのドーナツ棒。記者の父も好きで、福岡の実家ではよく卓上に置いてあった。
先日久しぶりに帰省したのだが、戻りの新幹線にて九州ご当地ドーナツ棒なるものがあることを知る。いつの間に進化していたんだ、ドーナツ棒……!
幼い頃よりドーナツ棒と言えば黒糖一択だった身としては、目から鱗。どれどれ、ひとつ買ってみねばなるまい。
・アソートセットがあった
福岡県出身の記者にとって、フジバンビのドーナツ棒はあまりに身近な存在だ。とは言え実家の近所のスーパーには、今はどうかわからないが、昔は黒糖味しか置いていなかった。
まれに蜂蜜なんかもあったような気はするが、まさか知らぬ間に九州全県のオリジナルドーナツ棒が出ていようとは。公式サイトを覗いてみると “九州ドーナツ棒” の欄ができていた。
福岡はあまおう、佐賀は嬉野茶などなど、各県の名産品が味に反映されているとのこと。それぞれの味が袋(12本)や箱(20本)に詰められて販売されている。
そしてこの度記者が手にしたのは、良いとこ取りできちゃう「九州ご当地ドーナツ棒アソートセット(税込2160円)」である。ありがたいことに、全県の味を一度に楽しめるのだ。
冒頭に書いた通り今回は新幹線内で手に入れたが、オンラインストアでの販売もある。気になる人は覗いてみるべしだ。
・いつもの味でありながら新しさもあり
割とズッシリとしているアソートセットを持ち帰り、さっそく箱を開けてみる。すると目に飛び込んできたのは、またもや箱。どうやら各県ごとに箱詰めされているようだ。
それぞれのパッケージが、色鮮やかでとても良い。めちゃめちゃ映えている。県ごとに、例えば福岡のあまおうであれば赤と、イメージカラーがあるようだ。
食べ終えた後も、箱だけ飾っておきたくなる美麗っぷりである。目移り待ったなしでどれから食べようか迷うが、最も味のイメージがつかないマンゴーをいってみよう。
封を開けるとフワリと香るお馴染みの匂い、そしてオレンジがかったドーナツ棒。口に入れると、黒糖ドーナツと同じくほっくりもったりした食感だ。
味はいつもの味でありながら、そこに優しい酸味とマンゴーの風味がプラスされた感じで、定番さと新しさが共存している。そしてやはり美味しい。
小さな箱には3本ずつ入っているので、ちまちまと色いろな味を交互に食べられるところも嬉しい。個人的には大分のかぼすが、ありそうでなかった味で気に入っている。
味の幅が広いところはもちろん、一箱で九州の名産をなんとなく知れる点もポイントが高い。目で見て楽しみ、味わって嬉しくなる、素晴らしいセットではないか。
今回、実はちょっとした手土産に良いなと買ったのだが、どうやら自分用として消費されそうな勢いだ。フジバンビのドーナツ棒、恐ろしい子……!
参考リンク:フジバンビ「九州ご当地ドーナツ棒アソートセット」
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.