ジャンボ! このところ、リクエストボックスが大盛況! 本当にたくさんの質問ありがとうございます!! 記事になりそうな質問は、できるかぎり答えていこうと思うんで、これからもリクエストよろしくです。
ということで今回の質問は、ケニアのお葬式について。質問主の方は、お婆さまが亡くなったそうで、仏教式のお葬式に参列したとのことだったが、はたしてケニアはどうなのか? という質問だ。お答えしよう!
・カンバ族のお葬式
まず、ひとくちに「ケニアのお葬式」といっても、部族や宗派によって内容はさまざまだ。たとえばオレは、『カンバ通信』の名の通り「カンバ族」で、友人のルカはマサイ族。さらにルカはクリスチャンでもある。
お葬式の内容もさることながら、埋葬方法も全然違う。たとえばケニアにおけるイスラム教徒は、故人が死亡した日に遺体を埋葬する。しかし、他の教徒や部族の人々は、基本的に遺体を「死体安置所」にまず運ぶ。
すべての部族・宗派のお葬式のことを語るのは無理なので、カンバ族のお葬式については説明しようかね。ちょうど今年、親しい友人のお母さんが亡くなって、お葬式に参列したこともあるし。
・お葬式までは1週間
まず、先述の通り、故人が亡くなったら遺体は死体安置所に運ばれる。1週間ほど安置される。その間、家族たちはお葬式の準備を始める。友人や親戚に埋葬費用を寄付してもらったりね。けっこうバタバタするぞ。
そして1週間後。いよいよお葬式の日だ。この日、家族たちは早起きをして、遺体を死体安置所からピックアップする。もちろん車を使ってだ。そして遺体を、住んでいた家に持ち帰る。ここからお葬式がスタートする。
・参列者に「食べ物や水をふるまう」のがカンバ流
参列者たちが続々と家に来る。そんな彼らに対し、故人の家族たちは食べ物や水をふるまう。時間にして2時間ほどか。棺桶に入った故人と共に、飲み食いして、個人を偲ぶ話をしたりするわけだな。
そんなこんなで、いよいよお別れ(埋葬)の時間に。まずは皆でお祈りをする。その後、故人に対する追悼セレモニーが続いていく。弔辞は、故人がどのように生きてきたのかをスピーチしたり。
・そして土葬へ
そしてセレモニーが終わると、皆でお墓まで一緒に行って、棺桶を土に埋める(土葬)。なおこの時、参列者は少しの土を手にし、棺桶が入っている穴の中に投げ込む。そして全て埋まったら、お葬式終了ってわけ。
これがカンバ族の基本的なお葬式。日本のお葬式と違うところあるかな? そりゃあるよな〜。ほんと、部族や宗派によって様々だから。ケニアには、マサイ族やカンバ族の他にも、いろんな部族がいるからね。
それでは今回はこのへんで。引き続き、質問もドシドシ募集中なので、リクエストボックスからお願いします。そんじゃね、クワヘリ〜!
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.