セブンのコラボ麻婆が美味すぎたので「四川飯店」に食べに行ってみた結果

ロケットニュース24

セブンの「中華フェア」で2023年2月13日から販売中の、赤坂四川飯店が監修した麻婆系メニュー。

「赤坂四川飯店監修 麻婆チャーハン」(648円)と「赤坂四川飯店監修 麻婆麺」(648円)の2種があるが、その麻婆豆腐部分がウマすぎることはすでにお伝えした通り。そこで思ったのだ。本家も食ってみてぇ……!

・四川飯店

コラボ麻婆の圧倒的なウマさを知って以降、晩飯は近所のセブンで麻婆を買う日々。今日も今日とてセブンで麻婆。

それにしてもこの圧倒的ウマさ。実際にコラボ元のお店で食ってみたくなる。「赤坂四川飯店」か……名前的に、どう考えても赤坂にあるのだろう。埼玉の場末に住む私にとって、赤坂は群馬よりも遠い

都内でアクセスしやすいのは、ほぼ埼玉に併合されて久しい池袋くらい。ギリ池袋にあればなぁ……と思いつつ公式HPを見たら、四川飯店グループは池袋の東武百貨店内にも店舗を構えていることが発覚。

まだ行ったことはないが、四川飯店の創業者である陳建民氏は日本の四川料理の始祖のような人だ。四川飯店グループは日本で最高の四川料理チェーンと言っても過言ではないはず。

グループ内の異なる店舗におけるクオリティコントロールも万全に違いない。「赤坂四川飯店」に行くのがベストだろうが、「池袋四川飯店」でもウマさのレベルはきっと変わらないだろう。

ということで池袋の四川飯店へ。東武百貨店の12階に入っている。


・2種類

店内に入りメニューを見ると……ん? 「四川飯店伝統の麻婆豆腐」と「日本で最初の麻婆豆腐」……?


食べたいのは四川飯店における標準的な麻婆豆腐。しかし、それっぽいものが2種類ある。主な違いは辛さのようだが、どちらにすべきか? 

決めかねたので両方をハーフで注文することに。それとライスセット(300円)。まずやってきたのは「日本で最初」の方。


セブンのは私の仕事机で撮影したもの。対してこちらはお店の中。光の色や明るさが違うので確実なことは言えないのだが、こちらの方が色が明るい気がしなくもない。


いや、似たようなものか?


食べてみると、いい具合にウマ辛だ! 辛いことは辛い。しかしまだマイルド寄り。味は濃く、酒が飲みたくなる。

辛さのパンチ力はセブンと同ランクだと思う。味の濃さや辛さはセブンのに近しいと思うのだが、複雑な麻婆の風味を構成するそれぞれの要素のトゲが丸い気がする。辛くないという意味ではなく、より舌に馴染むような味わいだ!

続いてやってきたのが「四川飯店伝統」の方。


「日本で最初」よりも明らかに色が濃いぞ! 並べるとこんな感じ。右のスプーンが刺さっているのが先に食べ始めていた「日本で最初」で、左が「四川飯店伝統」だ。


「左右で光の当たり方が違うから色が違って見える」みたいな人向けに、先手を打って左右を入れ替えたのがこちら。


食べてみると、ウマ辛レベルがワンランク上! これは調子に乗って食いまくると、お腹と尻が辛さで崩壊するであろうヤツだ……!


どちらがウマいかと問われれば、辛いのが好きな私としては「四川飯店伝統」の方。でも一般的には一口も耐えられない人が出てくるレベルに半歩ほど踏み込んでいると思うので、安易には勧めがたい。

しかし、右手にうま味、左手に辛さのナックルを装備して、ジョジョのスタープラチナのごとくラッシュを叩き込むのがジャスティスな脳筋系麻婆豆腐の業界ではマイルドな方だと思う。殺意は控えめ。


・監修

では、セブンのコラボ麻婆との違いはどうなのか? 辛さだけ見れば、すでに述べた通り「日本で最初」の方が近いと思う。

しかし、どちらも風味はセブン版と同じではなかった。だが、完全に別物かというとそうでもなく、本家を食べて感じた四川飯店っぽさ的なものは、セブン版にしっかり受け継がれているように思える。

例えるなら実在する有名人の実写 vs アニメ化した絵柄みたいな違いとでも言おうか。全体の味は違うけど、おさえるべき特徴は結構しっかりおさえてんなって。

恐らく、コストや製造方法、輸送の都合などの問題で、完全なる再現はそもそも不可能なのだろう。

セブンが用意できる材料や環境を用いて、四川飯店が麻婆豆腐を作るとこうなる……というのが、コラボ麻婆なのではないかと感じた。

有名店の監修というのは色んなチェーンで実施されているし、クオリティはピンキリ。そんな中で、今回の監修はハイレベルなもののうちの一つだと思う

ということで、セブンのコラボで気になって食べに来てみた四川飯店の麻婆豆腐。当然のごとく本家のクオリティはガチだったが、おかげでコラボ麻婆の監修レベルもガチであることが発覚した。

そもそも池袋の四川飯店ではフルサイズが1800円。私の頼んだハーフサイズでも1200円だ。セブンが648円であのレベルの麻婆を出すのは、やっぱりスゴいと思う。



・前記事でミスってた

ちなみに、先の記事では21日までだと書いていたが、それは同じグループ内のイトーヨーカドーの話で、セブンイレブンでは2月27日までの販売とのこと。

あまりにコラボ麻婆がウマすぎたせいで判断力が低下していた。先の記事でぶっ放した誤情報でセブンに駆け込んでしまった人たちすみませんでした

しかし私にとっては朗報だった。なんせ、思っていたより1週間近く長く、この激ウマ麻婆を食えるのだから……! 繰り返すが、セブンイレブンの中華フェアは27日まで。もう少しセブン通いが続きそうだ。


参考リンク:四川飯店セブンイレブン
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

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