堀江貴文氏、「犬猿の仲」SBI北尾氏と「歴史的和解」 ロケット開発でタッグ、関係者「非常に感慨深い」

J-CASTニュース

   ロケットベンチャー、インターステラテクノロジズ(北海道大樹町)は2022年12月27日、SBIホールディングス(HD)傘下のSBIインベストメントから10億円の資金調達をしたと発表した。

   発表文には、インターステラ創業者でホリエモンこと堀江貴文氏と、SBI HD会長兼社長の北尾吉孝氏が笑みを浮かべて並ぶ写真が添えられている。両者は深い因縁で知られる。

  • インターステラテクノロジズのツイッターより

    インターステラテクノロジズのツイッターより

  • NewsPicksより

    NewsPicksより

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「ジャイアント馬場とアントニオ猪木が握手したような…」

   インターステラは、元ライブドア社長の堀江氏が2013年に創業したロケット開発カンパニー。国内4拠点で観測ロケット「MOMO」や超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の開発を進め、「低価格で便利な宇宙輸送サービスを提供することで、誰もが宇宙に手が届く未来の実現を目指す」と標榜する。

   12月27日までに、SBIインベストメントのファンドを引受先とした第三者割当増資を実施し、10億円を調達した。研究開発費や設備投資などに充てられる。

   SBIの北尾氏は「巨大な宇宙産業におけるさらなる国益の拡大に向け、SBIグループおよび協力パートナーのネットワークを活用するとともに、法整備や資金面など官民による多方面からの一層の支援に期待しています」とコメント。堀江氏も「大型の資金調達発表させていただきました!」とSNSで言及した。

   発表はビジネスパーソンを中心に多くの注目を集めている。堀江氏はSNSでたびたび北尾氏を罵倒していただけに、驚きをもって受け止められている。

   堀江、北尾の両氏といえば、ライブドアとフジテレビのニッポン放送株争奪戦で知られる。堀江氏が買収を仕掛け、北尾氏が窮地に追い込まれたフジのホワイトナイト(敵対的買収の防衛者)になった過去がある。

   元ライブドアで堀江氏の部下だった田端信太郎氏は26日にユーチューブで「関係者がびっくりするような10数年たっての和解」と驚きを隠さない。

   両者の間柄を「犬猿の仲」「不倶戴天」と表現し、当時はお互いに罵り合う場面もあったという。「ご両人を以前から知る身としては、非常に感慨深い。過去の経緯を考えると、ジャイアント馬場とアントニオ猪木が握手したような、これぐらい僕にとって胸熱なディール」と感想を話している。

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