古(いにしえ)の時代から、超庶民派チョコレートブランドとして知られるチロルチョコ。数年前に10円から20円に値上げされたものの、やはり日本一リーズナブルなチョコレートと言えば「チロルチョコ」になるのだろう。
さて、チロルチョコと言えば追いかけきれないほどの種類が存在することでも知られているが、その中の1つ『チロルチョコ レーズンバターサンド』の評判がすこぶるいいらしい。小耳に挟んだところによると「とにかく高級感がヤバい」らしいのだ。
・ローソン限定のチロルチョコ
『チロルチョコ レーズンバターサンド』は、2022年11月29日からローソンだけで取り扱われている限定商品である。価格は1個40円、その名の通り「レーズンバターサンド」を再現したチロルチョコだ。
ネットで見かけたウワサによると「高級感がヤバい」「もう北海道展に行く必要が無い」などなど、評価がかなり高いご様子。たった40円でそんなに……? これは確かめてみるしかないだろう。
・食べてみた
というわけで、近所のローソンで『チロルチョコ レーズンバターサンド』を購入。さっそく食べてみたところ、確かにチロルチョコらしからぬ高級感はあるようだ。ラムレーズンの効果なのか、実にお上品なチロルチョコである。
一方で、深みやコクはさほど感じず、どちらかと言えばアッサリとしたチョコレートという印象も持った。とはいえ「40円」でこれだけのクオリティを再現するとは、さすが俺たちのチロルチョコ様といえよう。
さてさてさて──。
味覚に優れた人ならば『チロルチョコ レーズンバターサンド』を食べても「高いとは思わない」と言うハズだが、貧乏舌ばかりの我々ロケニューライターならば「こんなウマいチョコ食ったことねえ!」くらいのリアクションをしてくれるハズ。
そこでチロルチョコであることは隠し「有名なチョコが手に入ったんですよ~」と芝居を打ちつつ「いくらだと思いますか?」と9人のメンバーに聞いてみることにした。ふっ、貴様らの舌ではまさかこれがチロルチョコだとは見抜けまい──。
Yoshio「あ、美味しいかも。でも40円かな。」
砂子間「高級感はあまり無いかな……60円で。」
和才「おかしのまちおかの気配が……20個で100円と考えて……5円で」
原田「オシャレな味ですね……でもMAX100円かな?」
佐藤「見たことがあるような気もするけど……思い切って150円!」
中澤「上品な味……というか、チロルチョコ? 100円くらいかな?」
亀沢「うーーーん、50円、いや、30円。」
あひるねこ「まあ、せいぜい100円でしょう。」
い、意外と正確じゃねえか……! 「300円!」とか「500円!!」という的外れな答えを期待していたのに、なんなら40円を下回る回答も少なくない。これがガチゆえのノンフィクション──。というか、全員空気読めや。
……が、さらに私(P.K.サンジュン)を追い詰める “無慈悲” な回答をしたのが、スイーツ系にはめっぽう強い御花畑である。
御花畑「これチロルチョコですよね? というか、レーズンバターサンドのヤツですよね?」
御花畑「確かローソン限定で売ってるヤツですよね?」
御花畑「そもそもこの形はチロルチョコしかあり得ないですよね? これがチロルチョコじゃないなんてことがあるんですか?」
御花畑「高級系チロルチョコなので20円ではないですね。30円……まあ40円かな?」
す、すみませんでした……!
結果的に、私の悪だくみはまんまと失敗に終わってしまった。もしかしたら「グルメライター格付けチェック」を通して、当サイトの記者たちの味覚は良くなっているのかもしれない。
とはいえ『チロルチョコ レーズンバターサンド』もしっかり美味しいチョコレートなので、興味がある方は1度召し上がってみて欲しい。忘れぬよう、最高価格は「150円」がついたことも念のため記述しておく。