未来が舞台のゲームに出てきそう。
1970年代頃の、高度成長時代に整備されまくった日本のインフラ設備。近年は老朽化の波が来ており、各地で錆や亀裂や破損などのトラブルが増えつつあります。下水道管も同じなのですが、こればっかりは地中に埋まっている上に管の中は簡単に調べられるものでもありません。
顔もちゃんとクモっぽい
テムザックが作ったのは、そうした下水道管を歩いて調査するクモ型ロボット「SPD1」。道路・下水道管整備会社からの依頼で作られたクモロボたちは、異なる直径の菅を1台で進みます。
複数台でチームを組むと、効率化が見込めます。たとえば1台目が前方確認をし、2台目が調査箇所を記録、3台目が必要箇所へ作業といった具合。ゲームコントローラーで操作できるので、直感的な操縦ができるよう作られています。ゲームが得意な人なら、すぐに習得できそうですね。
小型犬くらいのサイズ感
重さは約3.5kgで、サイズは21cm×25cm×25cm。上部カメラや360度カメラを追加すると、その分がプラスになります。
クモ型ロボットというと『攻殻機動隊』のタチコマを思い浮かべがちかもしれませんが、このデザインはもっとクモっぽいですね。今はまだ実証実験の前段階なので、製品化は少し先になるようです。
多脚歩行ロボはロマン
下水道の管理は危険で汚いと人気のない職種かもしれませんが、これが操れる会社は人気が出たりして? 「SPD1」の小ささと機動力は他でも活かせるため、今後はアームを追加して、人が入れない場所での点検や整備などにも使えるとのこと。いろんな追加装備が考えられますし、いずれは日本のアチコチで目にする機会があるでしょうね。
Source: YouTube (1, 2), tmsuk via IEEE SPECTRUM, AXIS Web Magazine