口が旨味を求めている、何か滋味深いものを食べなくては!そう思ってスーパーの乾物売り場をさまよっているときに「食べるおだし」と出会った。
思い切ったネーミングを前面に出したパッケージに心が躍り、つい手に取ってしまった。いわゆるジャケ買いってやつである。
食べるおだしとの出会い
衝動に任せて買い物しちゃったことを一時は反省したのだが、今ではこの時の直感を信じた自分に賞賛を送りたい。めっちゃおいしかったから。
カツオとマグロの2種類があった。迷ってどちらも買ってきてしまった。
カツオは醤油、マグロは塩で味付けした後に燻してあるみたい。
袋を開けてお皿に出してみる。一枚一枚がだいぶ分厚い。見た目はまるで木の削りカスだ。
香りはカツオ節に似ているが、ふつうの普通のカツオ節よりも燻製香が強い感じがする。更にカツオ節よりもフレッシュな魚介の香りが合わさって食欲をそそる。
ただ、カツオ節って、ばつぐんにおいしそうなにおいがする割に、食べたときにガツンとおいしさを感じる類の食べ物ではないと思う(高級なものを食べたら違うのかもしれないけどね!)。「「食べるおだし」」も香りがピークに来る感じの食べ物なのかなぁ、と思って口に入れたら驚いた。味!味がすごい!!
ジャーキーのような力強さはないけれど、優しい旨味と塩味が噛むごとに押し寄せてくる。香りだけ、みたいな出オチ感がないのだ。ほんとにお出汁を感じる!これはまさに食べるお出汁だ。タイトルの伏線回収だ。乾物売り場で見つけたし確かに乾物なんだけど、乾物とは思えないジューシーさ。
マグロはストレートな旨みを楽しめるし、カツオは血合いっぽい香りが合わさっていてクセになりそう。
どちらの味も、しつこさはなく、胃がホッとする。おやつにもいいんだけど、お酒にも絶対合うだろうな。
パッケージを見るとサラダやパスタに乗せても美味しいと書いてある。単体でも美味しいけど、アレンジしたら化けそう…!
アレンジするなら、「食べるおだし」が持っている味を最大限に引き出してみたい。「食べるおだし」に足りない要素はしっとり感と脂肪分かなぁ、それを足してみたら美味しくなりそう。
と思ってカツオのほうをクリームチーズと和えてみた。
ただの思いつきだったのに、すごく美味しい。
燻製香がクリームチーズとあうのは巷の「いぶりがっこクリームチーズ」で証明ずみだ。こっくりとしたクリームチーズのあとにちょっと癖のあるカツオの香りと旨味がやってくるのがたまらない。
実は最初に袋をあけたときから手が止まらず、残りが少なくなってからこのアレンジを試してみたのでちょっとカツオが足りなかったかもしれない。こんど沢山いれてまたつくってみよう。
そのままでも口の中が出汁一色になるほどうまく、アレンジしがいもある。
また見つけたら買おうと思う。