渋谷という街が持つ独自のカルチャーと、最先端のテクノロジーが出会い、新たな価値を生み出す。その実験場としての渋谷から、今また新しい動きが全国へと広がり始めている。
2025年5月29日、KDDIが提供するサブスクリプションサービス「Pontaパス」の全国キャラバン「ポンポンあげすぎトラック」が、渋谷区北谷公園での出発式を経て日本中を巡回する旅に出た。
Pontaパス トラックがあなたの街へ | ポンポンあげすぎトラックキャラバン
FUZEはこれまでも、Pontaパスがブロックチェーン技術を活用し、渋谷の地域コミュニティと連携した先進的な取り組みに着目してきた。

FUZE過去記事:
auスマートパスから進化したPontaパス、NFTでクーポン革命——Web3の先端を行く新たな試み
NFTやブロックチェーンを取り入れたPontaパスの施策は、渋谷のリアルなコミュニティとデジタル空間の融合を体現するものだ。このように地域密着型の施策をテクノロジーと結びつける試みは、今後の都市型コミュニティ形成における重要なモデルになる可能性を秘めている。
FUZE過去記事:
ストリートに見る「これからの渋谷」と渋谷文化のこと:長谷部健 渋谷区長
実際にFUZEが行なった長谷部健渋谷区長へのインタビューにおいても、長谷部区長は「渋谷の多様性とテクノロジーが融合し、新たな社会的価値を創造する」と強調している。

その長谷部区長が、今回の出発式にも登壇。「渋谷の多様なカルチャーが全国へ広がっていくことを楽しみにしている。Pontaパスの取り組みが新しい地域活性化のモデルとなり、渋谷から日本全体へポジティブな波を起こしていければ」と語り、行政としてもこの取り組みを積極的に後押しする姿勢を明確に示した。

公式コンシェルジュに就任した白石まゆみさん(KAWAII LAB.)がイベントで述べた「やりたかったことが叶った」という言葉は、この施策が単なる宣伝ではなく、渋谷というカルチャーとサービス利用者を繋ぐ、新たなコミュニティ体験の提供であることを示唆している。
現在のキャラバンは、人と人との直接的なコミュニケーションを重視した施策が中心で、デジタル要素はアプリ利用程度に留まっている。しかし、ここにこそ深い可能性があると筆者はみている。今後、Pontaパスが展開するWeb3を活用したデジタルコミュニティの形成や、NFTを通じた地域活性化などと融合することで、このキャラバン自体がリアルとデジタルを繋ぐハイブリッド型プラットフォームへと進化する可能性が考えられるからだ。

地域ごとに異なる特性を持つ日本全国で、このモデルがどのように受け入れられ、どのような新しい地域文化を創出するのか。FUZEは今後もその動きを引き続き追いかけ、今後の都市型コミュニティのあり方を探っていく。

ポップで親しみやすい外観の「ポンポンあげすぎトラック」は8月上旬まで全国を巡回予定。その旅路が生み出す新しいコミュニティやカルチャーに注目し、FUZEでは詳細なレポートを継続して提供していく。
Source : Pontaパス