最近のイヤホンはどれも高水準。
音質も良いし、ノイズキャンセリングも快適。ただ、ハズレが少ないだけに、どれも似たような仕上がりで、個性に欠けると感じてしまうことも……。
今回は、そんな中でも「イヤホンに対する価値観が変わった…!」と感じさせてくれたイヤホンをご紹介します。
ゲーミングブランド発のイヤホン
「Arctis GameBuds」は、ゲーミングデバイスで知られるSteelSeriesのゲーミングイヤホン。
このイヤホンはゲーム用途に特化しているため、音の遅延はがあってはなりません。そこでこのイヤホンは、低遅延を実現するために2.4GHz帯の専用ドングルを採用しています。

デバイスとドングルの間はUSB Type-C、ドングルとイヤホンの間は無線での接続。この仕様により、敵の足音や銃声など、ゲーム内の重要な音を遅延なく確実にキャッチすることが可能になっています。
ドングルはイヤホンケース内にしまうことができるため、持ち運びも楽チンです。USB Type-Cドングルを差し替えるだけで、デバイスの切り替えをシームレスにできるのも嬉しいポイント。
加えて、本イヤホンはBluetooth接続にも対応しており、本体のボタンを3回押すことで、ドングル接続とBluetoothの切り替えもできます。
「Bluetoothって実は不便かも」と気づかされた

このイヤホンを使って気づかされたのは、「Bluetooth接続って意外と不便だったのかも」ということ。Bluetooth接続でも音楽鑑賞は可能ですが、実際に使ってみると、ドングル接続を使う場面の方が多かったんです。
Bluetoothのペアリングや接続切り替えは意外と面倒。一方ドングル接続なら、ただデバイスに差すだけで直感的に使えるので、わかりやすくてラクなんだなと気づきました。
また、Bluetoothには「マルチポイント接続」という複数デバイスに接続することができる機能がありますが、完全無線であるがゆえに、この機能では「今どのデバイスと繋がってるんだっけ?」と不安になることがあります。イヤホンの音が小さいと思ったら、Bluetoothが切り替わっていなくって、スピーカーから音が出ていた…なんて経験がある人もいるのではないでしょうか。
その点、ドングルが挿さっていれば確実にそのデバイスに繋がっているという安心感があるのは大きい利点です。
本来はゲーム用途のイヤホンですが、実際に使ってみると想像以上にドングルが優秀なものでした。Bluetooth接続が主流だからこそ、違った接続方法のイヤホンを使うことで、見えてくるものがあるかもしれません。