こういうのも大事、ほんとに。
動画の生成機能や新しい日本語フォントなど、先日のAdobe MAX Japanにてさまざまな新機能が発表されました。
そんな新機能の裏で、地味ながらも堅実なアップデートを遂げたアプリがあるんです。それは、Illustrator(イラストレーター)。
高速化=タイパ効率UP
Illustratorにマルチスレッド機能が導入され、アセットワークフロー全体が高速化しました。具体的な変化はというと…。
・画像埋め込みにかかる時間が最大10倍高速化
・読み込みやドラッグ&ドロップ、画像は一時の処理が最大5倍高速化(JPEG、PNG、TIFF、Photoshopファイル)
・ドロップシャドウ、ぼかし、光彩(内側)、光彩(外側)、ラスタライズといった、頻繁に使う効果の処理が最大5倍高速化
・レイヤーパネルの表示や非表示、拡大縮小、スクロールなどの操作がよりスムーズに
といった具合。…え、地味すぎるって?

いやいや、侮ってはいけません。僕もIllustratorを使って10年以上立ちますがドロップシャドウのようなよく使う処理が高速化されるのはほんとにありがたい。埋め込みも早くなったみたいだし、作業時の待ち時間の軽減→ワークフローの効率化に直結します。

たとえば画像の埋め込みは数秒程度のラグが発生することが多く、トライアンドエラーをするにはテンポが悪い部分がありました。ここが高速化すれば「ちょっと試してみるか」みたいな気軽なノリで埋め込み処理ができる(ファイル容量にはご注意を)。
実用性重視のアップデートといった感じですが、だからこそ万人にとって恩恵があるのも事実。今までは敬遠していた効果盛り盛りなビジュアルも、どんどん試していきまっしょい!
Source: Adobe Blog