歩いて渡れます。
江の島は島というだけあって島なんだけれど(何を言っているのか)、大潮のタイミングでしかも気象条件が良ければ地続きになるらしいのだ。
潮見表をじっくり見て狙いすまして行ってきました。
江の島が地続きになる日
神奈川県の藤沢市にある江の島は観光地で、特に夏には人の重さで島が沈下するんじゃないかと不安になるくらい賑わう。
そんな江の島が時期によっては地続きになると聞いた。人の重みで島が沈下するどころじゃなく、逆に島じゃなくなるのだ。江の半島である、本当だろうか。
僕は神奈川県に住んでいるのでこれまでも何度も江の島には行ったことがあるのだけれど、もちろん毎回橋を渡っていた。
江の島大橋といって、両側が海で気持ちがいい橋が架かっているのだ。波の高い日なんかは橋の手すりにまで波が当たって砕けたりして、わりと本気の海の上だなと思っていた。あの海が干上がるなんてことがあるのだろうか。
何日か前から潮見表をながめて、大潮の一番の干潮を狙って行ってみた。
干潮の数時間前に来てみたところ、確かに砂地が見えて歩いて渡れそうなくらいには引いていた。
でもまだ地続きというほどではない。たまに左から来た波が右へと抜けていく。ただ、もうちょっと待てば完全につながるんじゃないかという気配はある。
周辺では海の家の建設がはじまっていたので、ぼんやりと1時間くらいそれを眺めて待つことにした。僕が見ている間に重要そうな柱が4本くらい建った。
そろそろ干潮の時間を迎える頃、改めて橋の下に行ってみたら驚いた。
すごい!完全につながっている。これなら濡れずに歩いて渡ることができるぞ!
まさに海が割れて陸が現れた、そんな感じだった。
同じく今日を狙って歩いて渡りに来たという地元の人がいたので聞いてみたところ、このあたりは普段は胸の高さくらいまで水があるのだとか。すごい。そんなに干満差ってあるものか。
見られたらラッキー!
これは地質学的には「トンボロ」という現象らしく、波が運んできた砂が海の底に堆積して、干潮のときに地続きになる現象なのだとか。
江の島でこれが見られるのは春から夏にかけての大潮の日だけ、しかも気象条件によってはつながらない日もあるらしいので、見られたらラッキー!くらいの気持ちで行ってみるといいと思う。
僕はうれしくて3往復しました。次つながるのは7月4日あたりらしいです。