日本最大の長崎ちゃんぽん専門店、リンガーハット。個人的にリンガーハットのすごいところは「品数が少なくても成り立っているところ」だと思っている。基本的に期間限定メニューが1品あるだけで、あとはレギュラーメニューだけで勝負できてるんだからすごいよなぁ。
それはさておき、店員さんに「自腹でも食べるくらいオススメのメニュー」を教えてもらうこの企画『店員さんの自腹レコメンド』の第11回は「リンガーハット」が登場だ。足繁くリンガーハットに通っている私(サンジュン)は、同店のメニューは把握しているつもりであったが……。
・店員さんに聞いてみよう
まずは本企画の概要を説明しておきたい。『店員さんの自腹レコメンド』はその店で働く店員さんに「自腹でも食べるくらいオススメのメニュー」を教えてもらうガチ企画である。許可取り等はしていないため、成り行き任せの要素が非常に大きいことが特徴だ。
で、今回のリンガーハット編であるが、当初は「ちゃんぽんか皿うどんしかないよな……」と考えていた。どちらも美味しいので構わないのだが、おもしろ味には欠けてしまうハズ。「まあそういう店だし……」と思いつつ、リンガーハットへ足を運んだことをお伝えしておく。
だがしかし、対応してくれた30代の女性店員さんが教えてくれたメニューのうちの1つは “君は誰だ状態” だったと言っていいだろう。あなたはリンガーハットにこんなメニューがあるとご存じだっただろうか?
というわけで、以下でリンガーハットの店員さんが「自腹でも食べるくらいオススメのメニュー」をご覧いただきたい。定番から大穴まで合計4品を教えてもらったぞ(価格は標準価格で表記しています)。
・梅肉と鶏むね肉の冷やしまぜめん(790円)
あまりにも有名な話であるが、リンガーハットの冷やし系メニューは超鉄板である。こちらのメニューも爽やかな梅の風味とモチモチ食感の麺が好相性! 「リンガーハットの冷やしメニューにハズレ無し」の格言通り、超安定感のある味わいだ。
・長崎皿うどん(730円)
店員さんいわく「自分で食べるのはちゃんぽんより皿うどんの方が多いですね」とのこと。また「お酢を結構かけて食べます」と言っていた。おわかりの通り、リンガーハットの皿うどんがイマイチなわけがない。からしをたっぷり入れて食べても最高だ。
・鶏白湯つけめん(600円)
ホームページによると「東京都内一部店舗限定」で発売されているという鶏白湯つけ麺。私は言われるまでその存在に気付かなかったが、店員さんは「タッチパネルに写真がないので気付かれない方が多いんですよね」と言っていた。
麺の量も200グラムから400グラムまでは均一料金で「スープ割も可能です」「お好みで柚子胡椒を入れてお召し上がりください」とのこと。リンガーハットで鶏白湯つけ麺だと……? いや、君は誰なんだ?
気になるお味はというと、鶏白湯の濃厚な旨味とちゃんぽん麺がよく絡む! つけ麺らしくなかなか塩分は濃いめで、柚子胡椒が非常にいい!! また具のかまぼこもそうだが、刻み海苔の風味がいい仕事をしていた。リンガーハットのつけ麺、なかなかよろしいのではないでしょうか。
・半チャーハン(290円)
「私がよくやる食べ方で……」と教えてくれたのが「半チャーハン」である。店員さんは「鶏白湯つけめんとセットで食べることが多い」とのことだった。どちらかというと控えめなあっさり系のチャーハンだったので、主張の強いつけ麺と相性はバッチリだ。
・地域限定メニュー
先述の通り、リンガーハットの2枚看板は「長崎ちゃんぽん」と「長崎皿うどん」である。まかないなどで食事をする際、店員さんが「それ以外」を選びがちになるのはある意味で自然なのかもしれない。つまり「梅肉と鶏むね肉の冷やしまぜめん」と「鶏白湯つけめん」は当然の選択なのだろう。
ホームページを見てみると、リンガーハットでは「鶏白湯つけめん」のような地域限定メニューが少なくないので、お住まいの地域によっては地域限定メニューを食べてみるのもいいハズだ。
お会計の際、店員さんは「お味はどうでしたか?」と聞いてくれたが「最高でした」以外の言葉はない。メニューが少なくてもまた行きたくなる店、リンガーハット。レギュラーメニューだけで勝負できてるんだから本当にすごいよなぁ。