【米モダンリテール×アテスト調査】 シーイン とeBay、もっとも人気のeマーケットプレイスに

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米モダンリテールとアテストが1000人の消費者を対象にした最近の調査で、過去6カ月にAmazon以外のどのマーケットプレイスで買い物をしたか質問したところ、eBayを挙げた回答者がもっとも多かった。しかし、若い買い物客に焦点を絞って詳しく調べたところ、 シーイン が首位の座を占めた。

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このストーリーは、アテスト(Attest)との共同編集調査の一部である。

シーイン(Shein)やティームー(Temu)といった新興eコマースプラットフォームが最近のニュースの見出しを独占しているが、eBayのような旧来のマーケットプレイスも、依然として安定した顧客ベースを抱えている。

これは、米モダンリテールとアテストによる新しい調査が示した結果だ。1000人の消費者を対象にした最近の調査で、過去6カ月にAmazon以外のどのマーケットプレイスで買い物をしたか質問したところ、eBayを挙げた回答者がもっとも多かった。しかし、若い買い物客に焦点を絞って詳しく調べたところ、シーインが首位の座を占めた。

調査によれば、全回答者の32%は過去6カ月にeBayを使用したと回答した。2位はシーインの21%で、3位はティームーの17%だった。

過去6カ月にeBayを使用した買い物客はシーインより多い

これは、シーインがより大きな3コマースプレイヤーになるために、より多くの資金を集め続けていることに起因している。同社はさらに20億ドル(約2800億円)を調達し、評価額は660億ドル(約9兆2400億円)に達したと報じられているが、これは最新の評価額より3分の1低い額だ。

米モダンリテールが最近報じたように、シーインはより遍在的な業者となるためあらゆる手を尽くしている。同社はサードパーティーのマーケットプレイスを立ち上げるための人材を採用しており、昨年後半には再販プラットフォームをも立ち上げた。

一方でティームーは、大規模で集中的な広報活動により着実に成長してきた。データ分析企業センサータワー(Sensor Tower)によると、ティームーはOpenAI(オープンエーアイ)のChatGPT(チャットジーピーティー)に次いで、米国で2番目に多くダウンロードされたアプリだ。一方、シーインは12位だった。

しかし、この米モダンリテールの調査では、シーインにとって朗報もある。1000人の回答者のうち400人近くは16〜25歳の人々で、その中でもっとも人気のアプリがシーインだったのだ。その回答者の35%が過去6カ月にシーインを使用していたのに対し、eBayを使用していたのは25%にすぎなかった。ティームーは16%で3位だった。

若い層の買い物客にもっとも人気なのはシーイン

総合的にみて、これは、eコマースのマーケットプレイスの分野が急速に進化しつつあることを示している。海外の新規プレイヤーたちは、この分野でリーダーになろうと試みており、買い物客に名前を覚えてもらうために多くの労力を払っている。これらの取り組みは、現在のところ功を奏しているようだが、いくつかの古参プラットフォームは依然として堅ろうさの片鱗を見せている。

[原文: Modern Retail x Attest Research: Shein and eBay are popular digital marketplace choices]

Cale Guthrie Weissman(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)
Illustration by Ivy Liu


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