パナソニック、「電池から電池」へのリサイクル実現に向け実証実験–使用済み乾電池回収

CNET Japan

 パナソニック エナジーは5月30日、イオンリテールと協業し、6月1日より、東京都、大阪府、京都府、奈良県の「イオン」「イオンスタイル」計22店舗において使用済み乾電池を回収した後、電池材料にリサイクルする実証実験を開始すると発表した。

取り組みイメージ
取り組みイメージ
回収ボックスのイメージ
回収ボックスのイメージ

 実証実験では、店舗に使用済み乾電池回収ボックスを設置し、イオンリテールの店舗で販売した使用済み乾電池を回収。回収した乾電池は、東京製鐵の岡山工場を通じて、鉄鋼材料等の新たな素材としてリサイクルするとともに、乾電池部材へのリサイクルを目指した研究開発に活用する。

 また、パナソニックでは、2021年度より、乾電池の梱包に紙パッケージを順次採用するほか、国内外の工場でCO2排出実質ゼロ化を進めるなど、環境負荷低減に向けた取り組みを行っている。

 また、パナソニックの乾電池エボルタNEOは「世界一長もちする単3形アルカリ乾電池」のギネス世界記録として、2017年と2022年に認定されており、1本あたりを長く使用することで、資源の有効活用を図っている。

 その一方、パナソニックの調査では、約4割が「乾電池の廃棄が不便」と感じる、あるいは「乾電池の使い捨てに戸惑い」を持っているという。

 パナソニックは今回の実証実験を通して、使用済み乾電池の効率的な回収、再生のプロセスを研究・確立するとともに、「電池から電池」へのリサイクルの実現を目指す考えだ。

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