宇宙飛行士の体験を再現。「乗り物酔い」研究マシンが恐怖すぎた…。

GIZMODO

乗り物に酔いやすい人は、このマシンを想像するのも恐怖。

世の中には、普通に生活していれば思い付かないようなマシンが多々ありますが、この「クラーケン装置」もその1つ。

米海軍が公開したこの装置、今回NASAが宇宙飛行士の乗り物酔いを軽減させる研究のために使用しました。

グルッグルと回っています。

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Video: WrightPatt88/YouTube

グルグルマシン、乗車時間は60分

6方向に移動・回転しながらの縦横無尽な動きは外から見ていても恐ろしいですが、今回の研究では24人の現役軍人がクラーケン装置に60分間乗り込みます。

さらには動きだけでなく、より宇宙飛行士の体験を再現するため、装置内部では地球の最大3倍の重力がかかります。

乗り心地は、たぶんドラム型乾燥機に放り込まれた靴下みたいな…。

映画やマンガを見ていると、宇宙船内の宇宙飛行士に相当の重力がかかることは想像できます。が、移動中や到着・帰還後に、深刻な乗り物酔いに悩まされているとは知らなかった。

NASAのダグラス・ウィーロック宇宙飛行士いわく「スペースシャトルの打ち上げ後すぐから、まるでメリーゴーラウンドに乗っているようで、上下左右の感覚がわからなくなった」そうです。

宇宙飛行士の乗り物酔い対策を研究

クラーケン装置は、ジェットパイロットの研究にも使われるそうですが、NASAでは宇宙飛行士モードで実施。

装置に乗り込む24人は、降りた後にバランステストや歩行テストなどを実施し、うち12人は専用ゴーグルを装着して頭や目の動きもチェック。そのほか、心拍数や乗り物酔いの症状、また乗った感想などをヒアリングする予定です。

この研究で、宇宙飛行士が宇宙船を降りた後に感じるめまいや吐き気、たちくらみなどの症状を緩和、素早い回復ができる術を探っていきます。

民間宇宙旅行はどんどん身近になると言いますが、この装置を見ると絶叫系が苦手な人に宇宙旅行は厳しいのかも…。

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