ドイツの犬が怖い 2008(デジタルリマスター)

デイリーポータルZ

ただいま私、なぜかドイツに来ております。ベルリンに滞在中のため、ブランデンブルグ門やあの「ベルリンの壁」などといった歴史的スポットには事欠かないのですが、やはり興味をひかれるのは「やたらでかい送電線がある!」とか「HARIBOのグミが日本より種類が多い!(テディベアのグミでおなじみHARIBOはドイツ出身)」とか「男性便器がやたら高い位置にある!」と、何でもいいようなことばかりです。

ですが今一番言いたいのは「ドイツの飼い犬が怖い」ということです。イッヒ怖い、怖いよー。というわけで、以下ざーっとご紹介したいと思います、ドイツ犬(どいついぬ)を。 

2008年6月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

その1:放し飼いだ

ドイツの人はよく犬を連れている。犬が好きな国民ということでは日本と変わらないようだ。

が、ドイツの人はほぼ皆大きい。普通のそこらへん歩いてるオッサンでも2mくらいあったりする。だからかどうかわからんが、飼い犬は大きい犬が多い。ほんと多い。

大きいからといって、ゴールデンレトリーバーみたいな穏やかな犬より、怖そうなドーベルマンみたいなのを連れている人が多い。

でも放し飼いだ。

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こういうレベルの犬です。間違いなく大型犬。
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これでも自転車の男性が飼い主です。野良じゃないよ。
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大都市ベルリンのど真ん中で、リードもつけずにお散歩中。
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こういうツルンとした犬も、怖そうですがのびのび歩いてます。

その2:繋いでいてもただ怖い

日本でもおなじみの、「買い物がてら散歩に連れてこられてスーパーの店先にちょこっと繋がれている犬」であるが、ここはドイツだ。店先にちょこっとではなくどっかりと繋がれている。怖い。怖くてスーパーに入れないよう。

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だってこういう方が見てますから。
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細面ですが体はでかい。
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でかい犬、かけることの5。ご主人も何だか怖い、というのもご主人、パンクファッションに裸足なんだ。
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もちろん犬も怖い。見てこの目。
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その3:たまに小さいのもいるっちゃいる

日本ではおなじみの、ミニチュアダックスフントなどの愛玩犬。もちろんドイツにもいたが、小奇麗でちゃかちゃか動く日本の犬と違って、ぼっさりした犬が多いみたいだ。個人的にはこういう犬が好きですけども。

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ぼさーっ。日本ではもっと小奇麗な気がする。
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小型犬も服なんか着てるやつはいない。

その4:怖そうだがよく訓練されている

街中いたるところででかい犬を放し飼いしているものの、どうやらよく訓練されているらしく、リードも繋いでないのに信号でちゃんと止まって待っていたりする。

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どこを渡ればいいかわかっているようです。

そして電車の中にもどんどん連れて入っていいようである。ベルリン都心を走る主要交通でこの有り様だ。だが吠えることもなく、ご主人のそばでマッタリしている。

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これ、駅のホームです。日本ではまずありえない。
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盲導犬、介護犬、聴導犬というわけでもなく、普通におそばにいます。
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「降りる人が先でしたね、ご主人殿」

その5:でもやっぱり犬だ

と、このようによく訓練されているが、やたらカメラを近づけたりしてはいけません。

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ふつうに吠えられます。番犬合格。

と、ちょっと滞在したくらいで「ドイツ犬はこうだ!」と決め付けるような記事を書いてしまいましてすみません。そこでもっと決め付けさせていただきますけども、ドイツでは飼い犬を、わりと自分の子供のようにしつけているように思いました。べタッとかわいがりつつも服従関係、というより、ちゃんとした人格(犬格)を認め、仲間として共に暮らしているような。

と、ここで日本と海外の違いをうっかり論じそうになりますが、たまの外国旅行で浮かれた果ての戯言と思ってひとつ。ではまた、アウフ・ヴィーダーゼイエン(さよなら)!

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