静岡の抹茶で静岡の製造所が作る茶そばを食べて思い出すのは山口【家そば放浪記】第142束:Odakyu OXで買った、池島フーズ『茶そば』税込486円(1人前243円)

ロケットニュース24

山口県に行ったときに食べた「瓦そば」が忘れられない。なんと熱した瓦の上に蕎麦が載っているのである。ジュウジュウとしてて香ばしく、「こんな蕎麦の食べ方があったのか!」とビックリ仰天した覚えがある。

そんな瓦そばに使われていたのが「茶そば」であった。食べた瞬間、「瓦そばには茶そばだわ」と強く思った。なので、私の中での「茶そば」イコール「瓦そば」であったりもする。ジュウジュウ焼きたいな……みたいな。

しかし今回の茶そばは、ジュウジュウと焼いていいものか悩んでしまうほど、由緒正しき茶そばなのである。なにせ使われているのは静岡の抹茶で、作っている場所も静岡ときた。つまるところ「本場の茶そば」だ。


はたして、どんな味がするのか……


デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……


5分ゆでて……


完成。



して、そのお味は──


う〜む……。ちょっとワゴミー(輪ゴムっぽい)……。ツルツルの食感もまたワゴミーで。お茶の味がするワゴミー蕎麦と言う感じで。やっぱり普通に「もり」や「ざる」では食べない方が良いかも的な……。


「家そば「か「外そば」かなら家。

でもなんか、わかった。


これね、もう、茶そばは瓦そばにするしかないんじゃないかなと。いくら静岡うまれの茶そばであろうとも、山口の茶そばにしたほうが良い人生ならぬ「蕎麦生(そばせい)」を送れるのではないかと。

こんなことを書いたら静岡の人に怒られそうだが、この茶そばで山口の瓦そばを作ったらさぞかし美味いだろうな……と強く思った。このワゴミー食感もジュウジュウとした焼きが入れば変わりそうだし。



今後、私はもう、茶そばを攻めるのはやめておくことにする。なぜって、茶そばは瓦そばにして食べたいから。

一度でも瓦そばを食べてしまうと、どうしても「瓦そばのために茶そばは存在するのでは?」なんて気になってくる。それほどまでに、瓦そばに茶そばはマッチしている。

地元の人に聞いたところによると、山口の人たちは各家庭で「瓦そば」をやるそうだ。ホットプレートなんかを使ったりして。具も、そしてつゆも、それぞれの家庭の味があるのだとか。


やってみたい。超やってみたい。いつかやる。必ずやる。


次に私が茶そばを買う時は、家で瓦そばにトライする時だ。そしてその時、あらためて、この池島フーズ『茶そば』を買ってみたい。


執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24

Source