【続報】その後の歌舞伎町タワーの「ジェンダーレストイレ」が迷走している件 → 事実上ジェンダーレストイレは形骸化へ

ロケットニュース24

およそ1カ月前に世間をにぎわせた歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレ。時代を先取りした理念は非常に尊いものの、性別問わず全ての人が同じ空間にいられることが話題となった。

そのジェンダーレストイレに新たな動きがあったとの情報を聞きつけ、記者は現場へ直行! 結果的に歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレは「迷走している」と言わざるを得ない。

・理念は素晴らしいが

歌舞伎町タワーの「ジェンダーレストイレ」は、横丁スタイルの飲食店が立ち並ぶ2階フロアに設置されている。同施設の中ではもっとも大規模な化粧室となっており、かなり多くの利用者が見込まれるハズだ。

最先端の商業施設に設置された「ジェンダーレストイレ」の理念そのものは非常に尊い。これから数年後、ジェンダーレストイレがあたり前の存在になっている可能性は低くないことだろう。そういう意味で歌舞伎町タワーの先進性は称賛されて然るべき存在だ。

・問題点

……が、本来なら「男子トイレ」「女子トイレ」「ジェンダーレストイレ」の3種類があれば良かったところを、歌舞伎町タワーでは「男子小便器」と「それ以外」の2種類のみが設置されている。これが大きな波紋を呼んだ。

つまり「女性の後に男性が利用する」「ドアの前に男性が立っている」「サニタリーボックスのある個室を男性が利用する」などの可能性を秘めているというワケ。これではネガティブな声が上がるのも無理はない。

そんなこんなで一躍注目を集めることとなった歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレであるが、最近になって新たな動きがあったという。これは確かめるしかない……というわけで、歌舞伎町タワーへ急行した。


・その後のジェンダーレストイレ

で、1カ月前はジェンダーレストイレの入り口にあった利用案内パネルも「調整中」となっている。そして何よりジェンダーレストイレは……


パーテーションで仕切られていた。


その区分けは「女性トイレ」or「それ以外」というもので、これまで通り「男性小便器」は稼働している。特に女性にとっては利用しやすくなっているものの「事実上、ジェンダーレストイレは形骸化した」と申し上げていいだろう。

一応「ジェンダーレストイレ」の名前だけは生きているが、これが一般的な「男子トイレと女子トイレ」と何が違うのか、説明は難しい。また最先端の施設であるにもかかわらず “パーテーション仕切り” は、チープな感も否めないハズだ。

冒頭でもお伝えした通り、ジェンダーレストイレの概念自体は非常に素晴らしいし、その存在そのものに異議を唱える声はあまり聞こえてこない。問題は実現方法だけ。ぜひ歌舞伎町タワーを運用する東急には、多くの人が納得する「ジェンダーレストイレ」を目指して欲しいところだ。

参考リンク:歌舞伎町タワー
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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