【暴落検証】アメリカ金融不安で爆下げのみずほ銀行株を買ってみた → 2カ月後42万円になって思ったこと

ロケットニュース24

暴落に次ぐ暴落だった2023年3月の銀行株。アメリカの金融不安が波及する形で、日本の金融株も反応し、みずほ銀行の株価も地獄に一直線なチャートを描いていた。「落ちるナイフは掴むな」という投資の格言があるが、これはどう見ても落ちるナイフ。底の深さは誰にも分からない。

リーマンショックみたいなの来る? そんな噂も立つ最中、私(中澤)がみずほ銀行の株を200株掴んでみたことは以前の記事でお伝えした通り。あれから2カ月、落ちるナイフを掴んだ私がどうなったかと言うと……

・42万円

結論から言うと、約42万円になった。詳しくは41万9325円。一株あたり2098円だ。順を追って話そう。私がみずほ銀行の株を購入したのはアメリカの地銀SVBの破綻が取り沙汰された4日後の3月15日。今は破綻したファーストリパブリック銀行も連鎖的に暴落しているタイミングだった。

・2カ月前の状況

土日を挟んだこの2営業日で、みずほ銀行の株は15パーセント下落。マジで第2波、第3波が続きそうな予感が漂う。そうなると、当然みずほ銀行株も底が見えなかったわけだが、100株くらいなら死ぬことはないだろうと買ってみたわけ。当時の価格は一株1889円。ここで止まれーッ! そう念を送ったが……

数日後、再び爆下げして1810円台に。その前は1910円台と回復の兆しを見せていただけに、この希望が見えたタイミングでの5パーセント下げには精神がやられた。今度はヨーロッパでクレディ・スイスが爆下げしてると言うし、希望が見えた時が一番ヤバイってのはガチである

・塩漬け株の増え方

ナンピンなしで切り抜けるのが理想だったが、100円は落ちすぎなのでやむを得ず100株購入。一株あたりの購入価格は1849円に。こうやって塩漬け株が増えていくんだろうな

と思いきや、ここが底だった。アメリカやヨーロッパみたいに、取り付け騒ぎに発展しなかったのは、システムの違いもあるかもしれないが、日本ってやっぱり銀行への信頼度が高いのかなあという気もする。

・思ったこと

例えば、Twitterで預金を引き出さないとヤバイみたいなツイートが拡散したとしても、実際に行動を起こす人はそこまで多くないのではないだろうか。少なくとも、私はバズツイートに影響されて「預金を引き出す」みたいな重い行動をしないと思う。

そういうネットへの接し方の温度感って実は、結構日本人特有のものなのかもしれない。今回の騒動でそんなことを感じた。まあ、まだアメリカの金融不安は終わってないし、日本も今後どうなるかは分からないのだけど。

・実現損益合計

話が逸れたので元に戻すと、底をついたみずほ銀行の株価は右肩に回復していった。で、5月15日の決算での増配発表の勢いで今朝の株価は2099円に。と、この辺りで今回の検証の実現損益合計を発表すると……


プラス4万9700円

利益率13パーセントである。まずは利益が出て良かった。その上で、改めてこの2カ月のチャートを見てみると、ナイフが地面に刺さってからも2~3週間くらいは低空飛行が続いているので、一番安全にうまく買ったのは、この辺りに買った人と言える。

・売るタイミングの方が難しい

ちなみに、まだ暴落前の株価には戻っていないのだが、なぜ、このタイミングで売ったかと言うと、所詮200株だから。ここから爆上げしても利益はお小遣い程度である。

逆に言うと、もっと賭けていたらスパッと売れなかったと思うし、ここまで持てていたのかもわからない。落ちるナイフにハイリスクハイリターンで賭けるのだけは本当にやめた方が良いだろう。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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