AI編集者でどこまで作品が良くなるか?
時にはテキトーな答えも返すけれど、使い方によっては便利で新たな知見をもたらす人工知能チャットボット「ChatGPT」。最近ではテレビでも取り挙げられるなど、この名前を聞かない日がないくらい有名になりました。
ネタ出しに悩む人に
マンガを描く情熱はあるのに、設定が上手く思い付かない! という人のため、「ChatGPT」のAPIを使った対話型AIロボ「Comic-Copilot(コミックパイロット、略してコミコパ)」が誕生しました。
「少年ジャンプ+」の編集者たちが協力したこのAIは、マンガ制作のお手伝いをします。セリフのパターンをもっと増やしたり、キャラ名を一緒に考えるなど、作画以外で思い悩んでしまう設定面での助言をくれる頼れる相棒となるのです。
他にもセリフを短くしたい、別の言い方にしたい、セリフを校正したいといった要望にも応えられ、創作の初期段階で考えるべきテーマや題名、必殺技名、固有名詞など核となる部分も。
さらには仮想読者となり客観的な視点で評価や感想をくれたり、落ち込んだ時には励ましてくれたり、「最近呼んだおもしろいマンガは何ですか?」などの質問で世間話の相手にもなってくれます。
インターフェイスも使いやすい
「ChatGPT」だとテキスト入力の窓からいきなり始めますが、「コミコパ」はお悩み項目別にクリックして助言をもらえるので、質問することへのハードルが低く、また項目別に頭の中でも整理しやすいよう作られています。
投稿の場もある
「コミコパ」で作品が完成したら、「「ジャンプルーキー!」や「マンガノ」に投稿して、たくさんの読者に見てもらおう!」とあるので、公開の場が用意されているのも初心者にはありがたいですね。
マンガに特化したツールであるものの、描画はしないので小説や映画やお芝居など、いろんな創作にも使えそうだと思いました。
欲しいアイディアを選んで使おう
「ChatGPT」はシレっとウソをつくこともありますし、AIは既存の情報から最適解を出すものなので、人智を超える突飛な案は生まれない可能性も大いにあります。それに既存のマンガの内容がそのまま出てくることも無きにしもあらず。
今後の成長も見越して、「俺たちの戦いはこれからだ」ってことですね。
Source: alu inc., Comic-Copilot via PC Watch