2007年から 持続可能性 を意識。フィードの進化のために起業家としてやるべきこと:L・ブッシュ・ローレン氏

DIGIDAY

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2000年代半ば、どこへ行ってもフィードのトートバッグを持っている人に出くわした。「FEED THE CHILDREN OF THE WORLD」というスタンプが押されたバーラップ製のエコトートバッグは、慈善活動に注力したブランドが登場し始めたファッション界を席巻した。

2000年代半ば、どこへ行ってもフィード(Feed)のトートバッグを持っている人に出くわした。「FEED THE CHILDREN OF THE WORLD」というスタンプが押されたバーラップ製のエコトートバッグは、慈善活動に注力したブランドが登場し始めたファッション界を席巻した。

15年後、フィードはB-Corp認証を受け、支援を必要とする子どもたちに1億2600万食以上の学校給食を提供してきた。トムズ(Toms)の靴と並んで、フィードは慈善活動を通して有名になった初期ブランドの1社だった。トムズは靴が1足売れるたびに必要とする人に靴を1足提供しているが、フィードは製品が売れるたびに一定額を寄付する。それは製品コストに組み込まれている。たとえば、フィードのバッグが10点売れると、必要とする子どもたちに10食の学校給食が提供されるという仕組みである。フィードは寄付パートナー2者と連携している。世界的な寄付を行う国連世界食糧計画、そして米国での寄付を担当するノー・キッズ・ハングリー(No Kid Hungry)である。寄付金はフィードから寄付パートナーの1者または両者に寄付されて、パートナーが世界中の政府、学校、救援隊員のネットワークを通じて食事を割り当て配布する。

フィードの共同創業者兼CEO、ローレン・ブッシュ・ローレン氏は「我々のブランド、製品、ビジネスモデルは時代と消費者の需要とともに進化してきたが、使命は変わっていない」と述べている。

フィードは定番のトートバッグを超えて、何年にもわたりエプロンやマグカップなどの家庭用品、財布、クロスボディバッグなど品揃えを拡大してきた。過去には美容ブランドのクラランス(Clarins)やラルフ ローレン(Ralph Lauren)とカプセルコレクションで提携したことがある。また、初期にはホールフーズ(Whole Foods)とターゲット(Target)で販売されてもいた。

Glossyポッドキャストのホストを務めるジル・マノフ氏はブッシュ・ローレン氏と対談した。卸売が果たす役割、持続可能性にフォーカスしている方法、意識の高い消費者の増加が同社にメリットをもたらしているかなど詳しいことが語られた。

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D2Cと卸売の比較

「フィードは(自分がモデル業で貯めた)わずかな貯金で始めた。当初、私の直感と戦略は共通の使命を持つ大規模なブランドや小売業者と提携して、(提携企業の)店舗や販売チャネルを通じて当社のブランドと製品を広めようというものだった。最初の8年間のほとんどはホールフーズ、ギャップ(Gap)、ターゲット、クラランスなどの企業との大規模なパートナーシップだった。5、6年前に、これらの提携が理にかなっている場合は継続することを(決定したが)、コミュニティや顧客との直接的な関係も必要だ。方向転換して、D2Cブランドのためにチームを構築した」。

フィードの持続可能性の進化

「フィードは人にフォーカスした企業として始められた。最大の使命は世界中の子どもちに食事を提供するために学校給食に対する意識と資金を増やすことだ。再利用可能なバッグがまだ斬新なアイデアだった第1日目から、フィードはエコバッグの会社だった。それでも、我々が企業としてできること、やろうと計画していることはまだたくさんある。GOTS(オーガニックテキスタイル世界基準)認証のオーガニックコットンをどれだけ使うか、使う素材に再生PET(プラスチック)をどれだけ使うかという点で、パーセンテージの目標がある。製品の製造と販売における当社の影響についても多くのタッチポイントがある。人が当社の主要なフォーカスであり目標であるが、環境も同様に重要である」。

意識が高い消費者の台頭

「消費者は、グリーンウォッシングやグッドウォッシング(企業が社会貢献や良識を前面に押し出して不正行為を隠蔽したり管理しようとすること)について以前よりはるかに敏感になっているが、これは素晴らしいことだ。(2つの製品のあいだで)品質と価格が同じなら、企業の価値と企業が世界のために行っていることが差別化要因になる。それゆえに消費者が購入を決めるようになることを願っている。現在の消費者がそのような製品を入手するためにもっと多くの(金を)費すかどうかはわからない。それは私が長年にわたり学んだことであり、いまでも真実だと思う。意識的な消費主義はフィードを立ち上げたときから進化しており、いまでは消費アクティビズムと呼ばれるようになっている。消費者の多くは価値観や慣行、従業員への対応方法、商品の製造方法に基づいて、ブランドや企業を選んだりボイコットしたりする。ブランドとビジネスリーダーはそのときに起きている社会問題をもはや傍観することはできない。ブランドはさらに多くのことを実行して、さらにステップアップしなければならない。これは、消費者、特に若い消費者から期待されていることだ」。

[原文:Lauren Bush Lauren on the evolution of Feed: ‘There’s always more to be done as an entrepreneur’

EMMA SANDLER(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)


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