【価格差30倍】グルメライター格付けチェック『緑茶編』:第33回 → 伊勢丹で購入した「5400円の最高級煎茶」vs「綾鷹」

ロケットニュース24

ご存じの方も多いと思うが「緑茶」「紅茶」「烏龍茶」は、全て同じ茶葉が原料である。発酵度合いによってどんなお茶になるかは変わって来るが、どんだけ茶葉って優秀やねん! ジャスミン茶も緑茶だと知ったときは腰が抜けかけたよね。

それはさておき、第33回を迎えた「グルメライター格付けチェック シーズン2」は「緑茶編」をお届けする。我々ド庶民がもう一生口にすることは無いであろう「最高級煎茶」のお味とはいったい──。

・ガチガチのガチ企画

ネット記事を執筆するグルメライターたちの味覚は信用していいものなのか? そんなシンプルな疑問に体を張ってお答えするガチガチのガチ企画、それが「グルメライター格付けチェック」である。勝っても普通で負ければ地獄。楽しいけどリスクが大きすぎることだけは、この場を借りてお伝えしておきたい。

さて、いわゆる “日本茶” は発酵していない茶葉のことを指し、日本人が最も飲み慣れたお茶だと言っていいだろう。とはいえ、最近はペットボトルのお茶もかなり優秀なため、今回もかなりの難問と予測される。

・高い方を当てる

で、ここで『グルメライター格付けチェック』のルール説明から。参加者は目隠しをしたまま “超高級食材” と “普通の食材” を味見し「どちらが高いか?」を当てる。ウマいマズい、好き嫌いは関係なく「高い方」を当てれば正解だ。

今回用意したのは伊勢丹で購入した愛国製茶「川根」で、価格は1本5400円。昭和8年に創業された老舗・愛国製茶は、数多くの百貨店と取引があるブランド製茶店である。大井川流域の山々に囲まれた本川根・中川根地域の茶葉だけを使用した極上の一品だ。

対するはコラ・コーラの「綾鷹」で、こちらは1本141円。内容量を考慮すると価格差はおよそ30倍という計算になるが、グルメライターたちはその差を見極めることが出来るのだろうか?

今回は味だけではなく香りにヒントを求める参加者が多かったが、それぞれが導き出した答えはというと……!



サンジュン:B「うーん、Aだけ飲んだ感じはペットボトルっぽい感じもしたけど、全然悪くはない。香りもそこそこある。ただBを飲んだらわかった。Bはヘルシオ緑茶くらい苦いもん。

俺は決してBが美味しいとは思わなかったけど、綾鷹をこんなに苦くするかね? それだけの理由でBにする。というか綾鷹がこんなに苦かったらクレームものでしょ」


GO羽鳥:B「Aは良いねぇ。深い味がするねぇ。大変いいお茶だった。うわでもどっちだー? Aはもっくんで、Bはザコシみたいなんだよね。誇張し過ぎたザコシショウ。

なんならBは2回煎れてんじゃないのかってくらい誇張してる。それくらい濃い。Aはスッと入ってきたんだけど、薄いと言えば薄い。飲みやすさを考えても高いのはBだろう」


中澤:B「Aは飲みやすい。Bは緑茶の味が濃い。なんかカテキン茶みたいな濃さでした。でもBはその濃さが逆にわざとらしい気がしたんですよね。うーん、どっちだ。

でも5400円という価格を信じてBにします。ナチュラルでもこんだけ濃くなるって可能性に賭けたい。綾鷹の味がどうしても思い出せないけど、濃さを信じてBにします」



あひるねこ:B「ペットボトルのお茶は飲むけど全然こだわりは無い。1番安いヤツでイイ。Aは綾鷹だって言われたら普通に綾鷹。でもBめっちゃ苦い! ペットボトルでこんなことあるのか?

とにかくAとBは苦みが違う。あとBは苦みが深くて、なんか口の中に粒子的なやつが残るんですよね。Aは意識しないで飲むペットボトルのお茶って感じでした」


砂子間:B「お茶どころ埼玉県狭山市の出身なので外せないですね。でもこれわかりました。Bはアロマというか、茶畑の風景が思い浮かびましたね。Bは5000円の味、アロマがエゲツないです。

ただAも目隠しをして飲んでみると非常に優れた商品だと思いました。口に含んだ瞬間のインパクトが全然違って、Bはがぶ飲みする感じではないです。深読みせずにBで


和才:B「うーん、Aだけ飲んでも高いのか安いのかわからない。ただ飲み慣れない感じはしますね。うわ、Bはお茶お茶してる。でも香り自体はAの方が強いのかな? あれ、どっちだ?

で、答えはBです。なんかBは媚びてない感じがしました。おそらくペットボトルのお茶はもっと飲みやすく作られてるハズなんですよね。全開で媚びてないBにします」



佐藤:B「最近、ちょいちょい台湾茶は飲んでるけど自信はないなー。はい、わかりました。これはBですよ~。Aは香りもあんまりしないし、飲んだときにペットボトルのお茶って感じがしたな。

Bは上品で甘みもあるし、特に迷わなかった。これは外したら超ショック。それくらい違う。Aは知ってる味だし、Bは生きてるいいお手前のお茶だった

原田:B「そんなにペットボトルのお茶は飲まないんですけど、綾鷹はわかるような気がします。はいはいはい、Bを飲んだらわかりました。口当たりが全然違いますね。

Bはペットボトルじゃない感じがしてズドンと来る感じというか、味わって飲める感じがしました。Aはすっと飲めて、のどが綾鷹だって言ってました。Aはおそらく綾鷹でしょう」


Yoshio:B「実は前に3500円くらいの高いお茶を飲んだことがあるんだよね。……ゴホゴホッ! むせた、むせたけど大丈夫。で、答えはBだね。もう格段にBの方が美味しかった。

甘味も風味も奥深さも全く違ったね。これ間違える人いるのかな? Aも美味しいんだけどやっぱり甘みが全然違ったよね。これは相当自信あるし、間違えたら変態仮面になるよ」


今回は9名で参加し9名全員が「B」と回答した。自信があるメンバーも無いメンバーも混ざっているが、久しぶりの全員正解なるか? それとも地獄の全員不正解になってしまうのか!?


とりゃーーーー!


どっちが伊勢丹のお茶なんだーーーー!!!!!


正解は……


B!!!!! Bが最高級煎茶!!!!!


おっしゃ! 味云々は置いておいて綾鷹があんなに苦いハズが無い!! というか、ヘルシオ緑茶くらい苦かったよ! ゴクゴク飲むというよりは、大事に大事にいただきたいお茶だったよね!!



正解で27勝6敗(正解率81.8%): サンジュン「綾鷹がこんなに苦いワケがない」


正解で21勝6敗(正解率77.7%): 中澤「Bはナチュラルに濃い」


正解で18勝10敗(正解率64.2%): あひるねこ「ペットボトルでこんなに苦い?」


正解で19勝11敗(正解率63.3%): GO羽鳥「Bは誇張しすぎてる」


正解で20勝12敗(正解率62.5%): 砂子間「Bのアロマ感がエゲツない」


正解で15勝10敗(正解率60%): 和才「Bは媚びてない」


正解で15勝13敗(正解率53.5%): Yoshio「甘みが全然違ったよね」


正解で16勝14敗(正解率53.3%): 原田「Bはズドンと来ました」


正解で14勝13敗(正解率51.8%): 佐藤「Bは生きてるお茶だった」


というわけで、今回は見事に全員正解という結果となった。よし、緑茶のように清々しい気分である! 上位も中盤も下位争いも激しくなってきた、グルメライター格付けチェック シーズン2。次回もどうぞお楽しみに。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

Source

タイトルとURLをコピーしました