アップル、聴覚調査結果を公表–成人の3人に1人は過度の騒音レベル

CNET Japan

 私たちは騒がしい世界に生きている。その音量は、住んでいる地域、個人の環境や仕事によってまちまちだが、その環境音に加えて、音楽や動画の音声がヘッドホンやイヤホンを通して、常に私たちの耳に流れ込んでくるという現状がある。騒音が経時とともに聴覚に与える影響に関する、最新の集団調査の結果が公表された。

Apple Watch
提供:Apple

 Appleは、調査に参加するユーザーの「iPhone」と「Apple Watch」から収集された健康データを使用する、健康調査イニシアチブを2019年に開始しており、2019年11月から2022年12月の間に取得された約13万人の参加者データを使用した聴覚調査の最新結果を米国時間4月26日に公表した。ミシガン大学と共同で実施されたこの最新調査では、米国とプエルトリコ全域の騒音暴露レベルに着目した。特に70デシベルを超える騒音レベルは、時間とともに聴力低下のリスクが増加する可能性があるとされている。

 調査結果によると、成人の約3人に1人(約7700万人)が「過度の」騒音にさらされているという。参加者の中で、過度の騒音レベルの中で生活している人の割合が最も高かった地域はプエルトリコで、最も低かった地域はワシントンDCだった。

 騒音暴露が原因で聴力を失う場合、通常は長い時間をかけて、内耳の神経細胞が損傷する。時間とともに加齢も加わることで、日常的な騒音は、人の聴覚に影響を与える可能性がある。

 米疾病予防管理センター(CDC)は、さまざまな騒音レベルの例を表にまとめており、騒音の一般的な発生源と、そうした騒音にどれだけの時間さらされると聴覚に異常をきたす恐れがあるかが示されている。一般的に、ヘッドホンやラジオのボリュームを最大にする(105~110デシベル)など、騒音が大きいほど、聴覚に異常をきたすまでの時間は短くなる。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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