シャワー が心身ともにメリットが大きいことから誕生した商品とは?:バイ・ロージー・ジェーン 共同設立者のボディケア・ルーティン

DIGIDAY

今回のボディケアルーティンでは、設立から13年になるバイ・ロージー・ジェーン(By/Rosie Jane)の共同設立者、ロージー・ジョンストン氏が登場した。バイ・ロージー・ジェーンは、消費者が自身の肌を愛せるようにうながすフレグランスとボディケアのブランドで、絹のように滑らかな肌と、良い気分になれる最高のオーガニック製品を探求してきた。

ジョンストン氏がバイ・ロージー・ジェーンをクリーン・フレグランス・ブランドとして立ち上げた2010年当時、ボディケア製品を含める予定は無かった。使用者が感じ、香りを楽しみ、良いことを行うためにエンパワーしようと立ち上げたブランドだったが、ジョンストン氏自身はボディシェイミング(体型批判)に苦しんでいた。美しさの社会的基準が厳格であることが女性に影響を与え、また女性たち自身についての認識にも影を落とすためだと同氏は考える。

しかしパンデミック期間中に、同氏のなかに変化したことがあった。自宅で長い時間を過ごし、外に行くことができないため、自分の身体の隅々まで受け入れるよう学ぶ必要があったのだ。体型、欠点、その他すべてを受け入れるために必要な安全な場所を見つけたのは、シャワーを浴びながら、母親としての役割や事業経営のストレス、他人からの批判といったものから解放されていたときのことだった。そしてこれまでの人生において自信を喪失してきた同氏が、自身の身体やボディケアについて学びたいと考え、同じような問題に苦しむ人々を助ける方法についても模索したいと思うよう生まれ変わったのだ。

「私は結婚していて3人の幼い子どもがおり、全員が(パンデミック期間中は)学校に行っていなかった。家を離れることができず、クレイジーな時期だった」とジョンストン氏はGlossyに語る。「シャワーとバスルームでの時間が、私にとって気晴らしになった。ひとりになれる時間が最大で5分間あり、私にとってのオアシスとなった。このことから着想を得て、肌に効果があり、自分自身のために何か特別なことをしているような気分になり、フレグランスの世界と結びついた製品を作ろうと考えた」。

シャワーで使えて贅沢な気分を味わえるボディケア製品を作るというアイデアは、2021年にバイ・ロージー・ジェーンのボディウォッシュの製品ラインとして結実した。ロージー・エブリデイ・ボディウォッシュ(Rosie Everyday Body Wash)から、ジョンストン氏の個人的なお気に入りであるウェイク・ザ・F*ck・アップ・ボディウォッシュ(Wake the F*ck Up Body Wash)に至るまで全製品にはエッセンシャルオイル、抗酸化物質、クリーンな成分、フレッシュな香りのフレグランスが含まれている。これらが組み合わさり、身体に潤いを与えて気分を高めるのだと言う。

「シャワーは気分を高揚させてくれる場所。シャワーがメンタルヘルスに与える影響について調べてみると、信じられないほどに凄いものだ。一日の流れを変え、清潔で愛されていると感じ、一人でゆっくり過ごそうという気分にさせてくれる」。

ジョンストン氏が説明するように、シャワーを浴びることは心にも身体にも非常にメリットが大きい。冷水シャワーは特に血液の循環を良くし、脳の働きを一時的に改善させるといった健康面への効果が期待できる。また世界経済フォーラムへのボトムス博士の寄稿によるとによると、冷水シャワーを浴びる人は病気にもかかりにくいという。ただしシャワーが健康にもたらす効果がどの程度まで及ぶのか、そしてその正確な理由についてはまだ明らかになっていない。また、シャワーと個人の衛生というのは目新しい話題ではないものの、TikTokのトレンドハッシュタグ「#everythingshower」もシャワーが健康やウェルビーイング全体にもたらすメリットへの意識向上に大きく貢献した。現在このハッシュタグはTikTok上で約1億4,940万回(4月18日時点)再生されている。

この新しい潮流と、ジョンストン氏が自分を慈しむまでの歩みのタイミングが一致したのは偶然ではないと同氏は考えている。ボディケア分野への進出を通じて新たな自信をつけただけでなく、ボディケア愛好家という新客層を獲得した。バイ・ロージー・ジェーンは引き続きボディケア分野で試みを重ね、人々が最高の自分を好きになれるような製品をリリースする予定だという。そして5月には新しいボディケア製品を発売すると述べたが、詳細については明らかにしなかった。

以下に対談からの追加のハイライトを紹介する。

ジョンストン氏のボディケア・ルーティン

「通常の平日のシャワーはかなり早い。いつもは、活力を与えて一日を気持ちよくスタートできるようエッセンシャルオイルをブレンドした『ウェイク・ザ・F*ck・アップ・ボディウォッシュ』を使ってシャワーを浴びている。毎日ボディオイルをシャワーで使い、しっとり潤すのが大好きなので、乾燥しているときは肌につやが残るようにしている。

日曜日は『時間をかけてシャワーを浴びる日』で、脚のシェービングや、自分を甘やかすために時間を費やしている。入る前にまず角質を除き、お気に入りのドライブラシも使う。頭からつま先まで全身を洗っていて、髪を洗い、シェービングをし、顔の角質ケアも行う。日曜日は他の日よりも時間をかけていて、セルフタンニングさえも実施している。週に1回のことであり、保湿クリームをあまり多用しない方が良いことは知っているが、オイルを使っている。

日曜日は私にとって、自分の身体を受け入れる『ボディ・アプリシエーション』としての意味合いが強くなってきている。私はこれまで、自分の身体を愛さずに過ごしてきた。特に成長期のころ、私は現代社会ではやや太っていると考えられる体型だったため、いつも自分の身体が嫌いだった。

パンデミック期間、そして40代前半から半ばにかけて、ようやく『まぁ、私には子どもが3人いて、体力があり健康だ。自分自身のボディ・シェイミングを止める必要がある』と考えられるようになった。これも日曜日のルーティンになった。感謝の気持ちを表し、『私の身体はパーフェクトではないかもしれないが、この身体は私のもの。健康だし強い。この身体で子どもを3人産み、日々事業を運営している。あらゆる方法で、自分自身を愛する必要がある』とマントラを唱えている」。

[原文:My Body Care Routine: Rosie Johnston of By/Rosie Jane on making the shower an oasis

TATIANA PILE(翻訳:田崎亮子/編集:山岸祐加子)

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