5000円を自由に使えるとしたら、やってみたいこと。
それは、幼い頃から“特別なおでかけ”の場所であった「佐世保玉屋」で、好きなものを買って食べるという贅沢体験。
いいんですかそんなこと。パパやママから怒られない?
実際にやってみると、ちょっとした観光になっておまけに時空も越えてしまったのでご報告です。
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長崎県佐世保市の老舗百貨店「佐世保玉屋」
長崎県佐世保市にある百貨店「佐世保玉屋」は、創業100年を越える老舗。
佐世保市街地のほぼ中心地、さまざまな商業施設が登場する以前から存在し、“玉屋に行った”は昭和に生きる市民の間でステータスとなっていた時代があった。
かつてはおもちゃ売場、レストラン、屋上遊園地があったが、現在は売場を縮小。
しかし、地元民の憩いの場になっているのは相も変わらずで、特に1階の食品売場はいつ訪れてもワクワクするのだ!
このアーケードには、以前はイオンが入っていたのだが閉店し、充実した生鮮食品が買える場所としては佐世保玉屋と地元スーパー・エレナminiのみとなっている。
私はというと、最近では、玉屋に行くときはもっぱら近くを通ったとき、もしくはお姑さんにごま油と鮭の切身(分厚くてうまい)のお使いを頼まれたときぐらいだ。
今回は、こどもゴコロを捨て去り、大人の欲望のまま贅を尽くそうと思う。
店員さんの呼び込みの声があちこちから聴こえる活気づいた店内では、地元産の精肉、青果、鮮魚をはじめ、手作りのお惣菜や加工食品、贈答用のお菓子までが並ぶ。
百貨店らしく幅広い品揃えだ。
鮮魚コーナーでは、市場から仕入れた獲れたてがバラエティ豊富に並ぶ。なかには一匹でこの企画が終わるものも。
精肉コーナーの前を遠巻きに見つつ通りかかったとき、「よかったら近くに寄ってらっしゃい」とお誘いを受けた。
さっそく予定外のものをカゴに入れてしまった。
いまがチャンス、の一言で
「手作りにこだわったローマイヤー製法。とっても美味しい高級ハムやウインナーの詰め合わせを扱っているのは他にありません!しかもセットでこの価格、1点あたりの金額が安い!そして今回に限り2割引!これだけお伝えさせてください」
と、フランクにかつ情熱的にトークをしてくれたベテランの女性店員さんのパワーに圧倒され、福岡のメーカー・ヤギシタのウインナー、ソーセージ、ハムの3点セットを買い物かごへ入れた。
「ありがとうございます!どこから来たの?」と聞かれ、うっかり自宅より遠い地名(電車で1時間半程の距離)を答えてしまったのでレジで保冷剤をもらうようにと付け加えられた。余計な心配をさせてしまってすみません。
最後は両肩をポンポンとされ、「これからも頑張ってね。どうか、また来てくださいね。今日は楽しかった」としみじみ言われた。
久しぶりに感じた他人とのクローズなコミュニケーションに胸が熱くなる。そうか、これが百貨店のあたたかさだ。思い出した。
鮮魚天国・長崎
どのスーパーにおいても言えることだが、特に長崎の鮮魚コーナーの充実ぶりはすごい。長年住んでいても見知らぬ名前の魚もあったりするものだから見ていておもしろい。
佐世保玉屋では以下の2点を購入した。
どちらもまさに旬の味で、強く朗々としたうたい文句に心が踊る。長崎県民にとっては分かってる。魚が美味しいことなんて当たり前。なんだけど……
本当に、スーパーの刺身でがっかりした思い出がない。みずみずしくて艶やかで、そりゃあ白飯と一緒に食べたくもなるよねって味。
長崎県に来ることがあったら、まずはスーパーで刺身を買って公園とかで食べてみてください。コスパ最高なのでおすすめです。
有名カレー店の味を食べ比べ
「蜂の家(はちのや)」というレストランの名前を聞いたことはないだろうか。フルーツがごろっと入った蜂の家シューや、3~4人でシェアしないと食べれないようなジャンボシュークリームなどがたびたび全国のテレビでも話題になったりしている。
1948年に創業し、“佐世保から世界へ”をモットーとするこれまた老舗なのである。
そんな蜂の家のカレーを自宅で楽しめるのが、こちら。
いただきものとして貰ったことはあるけれども、自分で買ったことは、実は一度もない。それを一気にカゴに入れた時の高揚感たるや。
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