巨人に「浮上のきっかけが見えない」 エース戸郷翔征でも負けて借金6…大型連敗の危険性指摘も

J-CASTニュース

   エースでも勝てない。巨人が2023年4月18日のDeNA戦(長崎)で0-2と打線が沈黙し、2連敗で借金6。8回途中まで2失点と力投した戸郷翔征を援護できなかった。

  • 侍ジャパンの一員としてWBC決勝にも登板した戸郷翔征(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

    侍ジャパンの一員としてWBC決勝にも登板した戸郷翔征(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

  • 侍ジャパンの一員としてWBC決勝にも登板した戸郷翔征(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

戸郷以外の先発ローテ陣は「計算できない」

   先発の役割を十分に果たしたと言えるだろう。4回2死満塁でソトの適時内野安打により先制点を失ったが、その後は粘り強く投げて追加点を許さない。だが、打線が散発4安打と機能しない。6回1死二塁の好機もオコエ瑠偉が三直、中山礼都が3ボールから果敢に打ちにいったが右飛と本塁が遠い。

   戸郷は8回1死三塁のピンチで宮崎敏郎に2点目の中前適時打を浴びると、グラブで足を思い切り叩き悔しさを露わにした。孤軍奮闘している姿が痛々しい。開幕から2連勝をマークしたが、今季初黒星を喫した。エース右腕が投げた試合で負けた意味は大きい。

   スポーツ紙記者は「先発で一番安定しているのが戸郷。先発ローテーションを見るとそれ以外の投手は正直、計算できない。取らなければいけない試合を落とすと、大型連敗に陥る危険性がある。打線もテコ入れしていますが、なかなか機能していない。浮上のきっかけが見えないのが現状です」と厳しい表情を浮かべる。

   主力が稼働していない状況は、原監督も悩ましいだろう。坂本勇人は打率.130、丸佳浩は打率.145、吉川尚輝は打率.175と打撃の状態が上がってこない。18日の同戦では二塁・中山、遊撃・門脇誠の布陣で、長年二遊間を守ってきた坂本、吉川はそろってベンチスタートとなった。坂本は9回に代打で登場して中飛。球団史上5人目の2000試合出場を達成したが、笑顔はなかった。

   まだペナントレースは始まったばかり。ベテラン勢が意地を見せるか、若返りを図るか――。原辰徳監督がどのようにチームを立て直すか、手腕が注目される。(中町顕吾)

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