勝負の統一地方選・後半戦が迫る:東京の第三極はさらなる群雄割拠に

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こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

今日は東京維新の会・決起集会をオンラインで開催させていただきました。会場を借りたいわゆる「ハコモノ」ではなくオンラインという初の試み。

臨場感や決起感という点では対面に劣るものの、時間的制約がすぐないので73名の公認予定者全員から決意表明をもらえるなどのメリットもありました。

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参加者70名超で、一人当たり30秒+紹介30秒でもそれだけで70分ということで、案の定120分を超える会になって進行役としてはヘトヘトです!!

しかしそのぶん、20代から70代、そして経営者・教員・保育士・弁護士・警察官など様々なバックグラウンドを持つ多士済々な仲間たちの魅力が余すところなく紹介できたのではないかと思います。

それにしても今日一日、記者さんを始めいろいろな人から「躍進ですね!!」とコメントを求められましたが、やっぱり首都圏(神奈川・埼玉・千葉)の結果を分析するとまったく楽観視できないと改めて感じています。

もちろん現有議席から考えれば大幅増の「躍進」には間違いありませんが、どこに比較点を置くのかというところで。

私の中でいわゆる「第三極」の関東における最盛期といえば2011年~あたりなのですが、この2011年の統一地方選挙でかつての「みんなの党」はかなりの好成績を残しています。

参考:みんなの党、初の統一地方選で躍進・・・手かせ足かせの中で
http://www.eda-k.net/column/week/2011/04/20110411b.html

>我が神奈川県では、県議選で22名中15名が当選、自民、民主に次ぐ第三党に躍り出た。また、三つある政令市議選ではほぼパーフェクト。横浜市議選では推薦1名を含む14名(公示日直前に立候補した者が1名落選)、川崎市議選では全員6名当選、相模原市議選でも4名(1名落選)が当選した。手前味噌だが「大躍進」と評価しても良いだろう。

対して2023年の神奈川維新の会の戦績は県議会6、横浜市議会8、川崎市議会7、相模原市議会4となっています。

川崎・相模原市議選では遜色ない結果を残しているものの、県議選・横浜市議選で接戦区をことごとくものにしている2011年の「みんなの党」と比べると差があります。トータルの議席数で約64%です。

もちろん、様々な背景が違うので単純比較はできないことは承知のうえで、危機感を共有するために試算してみると…。

2011年当時の「みんなの党」は東京23区で51議席を獲得しています。多摩地区などのトータルが調べられなかったのですが、おそらく合計60台後半~70議席超を叩き出しているはずです。

現時点での東京維新の公認内定者は73名。

仮に統一戦前半同様、2011年の「第三極」旋風から比べて6割~7割程度となると、当選者は都内全体で40~50名に留まるということになります。

繰り返しになりますが、単純比較はできないことが前提です。

もっと言えば現在は「都民ファーストの会」などの地域政党も存在するため、第三極はさらなる群雄割拠になっています。

やはり当時を知るものとしては、あれくらいの期待値と結果を東京でも、関東全体でももう一度巻き起こし、全国政党化へのはずみをつけたいもの。

残された時間は少ないですが、「維新躍進!」という雰囲気に呑まれることなく危機感を強く持ち、気を何重にも引き締め直して都内の選挙戦に臨んでまいります。

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動画でもコメントしました

それでは、また明日。

選挙 掲示板


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年4月10日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。