「全力で金を賭けてやってる」 競艇場YouTubeで出演者が不適切発言、運営の日刊スポーツなど謝罪…「射幸心煽る」

J-CASTニュース

   滋賀県が施行する競艇場「ボートレースびわこ」(大津市)は、公式YouTubeチャンネルの番組内で不適切な発言があったとして、2023年4月11日までに公式サイト上で謝罪した。

   出演者の一人が「この番組を盛り上げるために全力で金を賭けてやってるんです」などと発言したことが、「依存症対策に配慮できていない」などと物議を醸していた。番組を運営管理する日刊スポーツも、問題を受け謝罪している。


  • ボートレースびわこインスタグラムより

「ギャンブル依存症対策に取り組む当場の意に反する」

   物議を醸したのは、23年3月24日に配信された、出演者がレース結果を予想する番組「ボートレースコロシアム一撃王決定戦」内での出来事。番組冒頭で司会者が「出演者は明日のメシの金を全部使ってでも、この番組を盛り上げるために全力で金を賭けてやってるんです。仕事になってない出演者もいるんです」などと発言していた。

   上記の発言を受け、ツイッター上では「残念な気持ちになりました」「依存症対策に配慮できていない」などと批判の声が相次いでいた。

   ボートレースびわこ公式サイトは4月3日、同番組内で「司会者が射幸心を煽っていると誤解されるような言動があった」とし、「これは、ギャンブル依存症対策に取り組む当場の意に反するものであります」と立場を示した。

   さらに「今後は、本来の番組趣旨である『ボートレースの楽しさを伝える』配信が行われるよう、委託事業者への指示を徹底してまいります」と対策を伝え、「今回の配信により、視聴者の皆様に不快な思いを与えてしまったことにつきまして、改めてお詫び申し上げます」と謝罪した。

   また、番組を運営管理していた日刊スポーツも3日、公式サイトで「ボートレースびわこ番組の配信でお詫び」と題した文書を発表し、司会者のコメントは「射幸心を煽るような発言」だったと説明。さらに「番組を運営管理する弊社として、到底許容することのできない不適切な言動だと考えます。ギャンブル依存症対策に取り組む関係者の努力に水を差すものであり、ご批判を重く受け止めています」と伝えた。

   最後には「今後は弊社の管理体制を強化し、出演者、運営一同、『ボートレースの楽しさを伝える』という本来の趣旨に則った番組作りに精進して参ります。今回の配信により、視聴者の皆様に不快な思いを与えてしまったことにつきまして、改めてお詫び申し上げます」と謝罪している。

Source