YouTubeの新CEO、生成型AIの責任ある利用を目指す

CNET Japan

 Google傘下の巨大動画サービスであるYouTubeの新しい最高経営責任者(CEO)に就任したNeal Mohan氏は米国時間3月1日、2023年の優先事項を書簡で説明した。その中で、「慎重な安全策」を講じながらジェネレーティブ人工知能(AI)が創作活動に貢献する機会を探りたいとの意向を示している。

YouTubeのロゴ
提供:James Martin/CNET

 「動画を再発明し、不可能に思えたことを可能にする形で、AIが持つ能力が現れ始めている」とMohan氏は書簡の中で述べ、さらに同社は安全策を講じながら「時間をかけて」こうしたAI機能の開発を進めていくとした。「これから数カ月の間に、クリエイター向けのツールやこのテクノロジーを責任ある形で取り入れるための安全策を展開する予定なので、今後の情報を楽しみにしてほしい」(同氏)

 取り組むべき優先事項をまとめたこのような年次書簡は、Mohan氏の前任者でメンターでもあるSusan Wojcicki氏が行ってきた慣習だ。Wojcicki氏は2月16日に、YouTubeのCEOを退任することを発表していた。

 なお、Mohan氏はこの書簡で、以下のような新しい統計データも公開している。

  • YouTubeが字幕を追加した動画の数は60億本以上に達した。
  • 毎日10億人以上の視聴者が字幕機能をオンにして動画を視聴している。
  • 2022年のゲーム関連動画の再生回数は2兆回以上に達した。
  • YouTubeの有料チャンネルメンバーシップ加入者は2022年12月時点で600万人以上と、前年比で20%以上増加した。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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