東京品川横浜名古屋京都大阪神戸弁当(デジタルリマスター)

デイリーポータルZ

夢の駅弁を持って、夢の超特急で旅しよう。

新幹線の車内で食べる駅弁は楽しい。デパートの物産展などでも各地の駅弁を買うことができるが、やっぱり現地までいって駅ホームや車内販売で買い求め、車窓から景色を眺めながら食べるのが一番だ。

その地方の名物が詰まった駅弁は楽しい。可能であれば各停車駅ごとに駅弁を買って食べたいくらいなのだ。

そこで、東京から岡山へいく間の全停車駅の名物が詰まった夢の駅弁をつくってみた。

2007年11月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

駅弁をつくってきた

岡山までの出張前日、夢の駅弁をつくるべく近所のスーパーで食材を買ってきて、弁当箱に詰め込んできた。

夢の駅弁。3段重。散弾銃ではない。

駅弁の材料をいろいろ買っていたら、なんだか量が多くなってしまい、都合3箱もできてしまった。

これは3人分の弁当なのではなくて、3つでワンセットだったりする。これから旅にでるというのに残りを冷蔵庫に入れておいてもしょうがないので、全部駅弁に詰めこんだらこうなった。

お弁当づくりって難しい。毎日お弁当をつくっている世の中のお母さんはえらいなと思った。

品川駅到着

東京駅から新幹線に乗って一休みしていたら、もう最初の停車駅である品川駅についてしまった。

品川、近すぎ。

品川を通過してしまう前に、急いで駅弁の蓋を開ける。

地味だ。グリンピースが乗ったシュウマイにすればよかったか。でもグリンピース嫌い。

中身の左上は、旅の出発地点である東京は江戸ということで、「江戸むらさき ごはんですよ」がたっぷりのったご飯。その下には品川といえばアナゴ寿司。品川、確かアナゴが有名だった気がするのだが羽田と間違えているかも知れない。東京の名物に悩んだ結果、のっけからダブル炭水化物になってしまった。

そして右半分には次の停車駅である新横浜にあわせてシュウマイ。ついでに飲み物は恵比寿を通らないけれどエビスビールをセレクト。ビールが飲みたかったので。

まずは新横浜に着く前に、いそいでアナゴ寿司とごはんですよごはんをかっ込む。シュウマイはまだ食べちゃだめだ。

新横浜到着

しばらくして定刻どおり新横浜に到着したじゃん。

新横浜も新幹線だとすぐですね。

シュウマイにチョンチョンとしょうゆを垂らして、横浜の景色を楽しみながらビールと一緒にいただく。

冷えた餃子は苦手ですが、冷めたシュウマイは割と好きです。

普通に新幹線で移動していると、「今どこにいるのか」というのをそれほど意識しないままに目的地まで着いてしまうが、この駅弁を食べながらだと、現在地がとても大事なので、電光掲示板や車内放送が常に気になる。

なんだかちょっと楽しくなってきた。

名古屋駅到着

新横浜のシュウマイを食べ終えてしばらくすると、新幹線は名古屋に到着したがや。

次は名古屋。

名古屋といえばいろいろと独自の食文化が根付いている街なので、駅弁のメニューにすごい悩んだ。

悩んだ末、こうなった。

手羽先 with 小倉トーストサンド。

左側には鳥の手羽先を揚げて、甘辛しょっぱいタレに漬け込んだ手羽先。タレに胡椒をきかすのがポイントだ。

そして右側には軽く焼いた食パンにバターを塗り、タップリの小倉あんをタップリと挟んだ小倉トースト。手羽先と小倉トーストで、名古屋の昼と夜を表現してみました。

どっちも美味しいのだが、組み合わせとしてはどうかなと正直思う。

美味しいけれど、手がベトベトになるな。
あんぱんとはまた違う食べ物ですね。

手羽先の脂っぽさと小倉トーストの甘さが口いっぱいに広がる。飲み物が欲しいのだがエビスビールはとっくに飲みきってしまった。二本買ってくればよかった。

仕方がないので、京都で飲もうと思っていたお茶を前借りする。

名古屋っぽい飲み物を用意しておけばよかった。

京都駅到着

名古屋弁当で糖分、脂分、炭水化物をたっぷりとってしまってお腹がいっぱいになってきた。それでも新幹線は容赦なく中京地方を通り抜けて関西地方へと向かう。

そしてお腹が空くよりも早く、関西地方最初の停車駅である京都に到着したどすえ。

京都到着。

ここで東京品川横浜名古屋京都大阪神戸弁当の三段目をあける。これから止まる京都、新大阪、神戸の名物が詰まった関西弁当だ。

バーン。

京都といえばお漬け物に和菓子。漬け物は千枚漬けというのを買ってきた。和菓子は八つ橋とかがよかったのだが、残念ながら近所で売っていなかったので適当なパック詰めを移植。京都の人、ごめんなさい。

大阪といえばたこ焼き、神戸といえばそば飯ということで、左側にはまたコッテリとした炭水化物がやってきた。

これをどうにかこうにか食べ終えた頃、目的地の岡山駅に到着した。

持ってきた駅弁でお腹いっぱいになりすぎて、せっかく岡山まで行ったのになにも食べる気にならなかった。

駅弁は物足りないくらいがちょうどいいなと思った。

新幹線、速すぎます

移動に合わせていろいろ食べるのは楽しいんだけれど、どれもこれも全体的に量が多く、カロリーが高すぎました。栄養バランスや分量を考えずに食べたいものを全部入れたのが悪かったようです。新幹線の速度に消化能力が追いつきません。これが夜行バスだったらちょうどよかったでしょうか。

あと自分でつくったやつだと、なにが入っているのかわかっているのでおもしろくないです。

あるいはどうせなら停車駅ごとに、前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザートとなるようにセレクトしてコース仕立てにすればよかったなと思いました。でも私は早食いなので、それはそれでイライラすると思います。

岡山駅にて。コメットってなに?

食べている最中、昔みたテレビ東京の「大食いチャンピオン」で、各地を移動しながら名物料理をたくさん食べる企画を思い出しました。

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