TP-Link、法人向けネットワークカメラ「VIGI」初のドーム型モデル「VIGI C230」「VIGI C230I」 ネットワークビデオレコーダー「VIGI NVR1104H-4P」の販売も開始

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VIGI C230

 ティーピーリンクジャパン株式会社(TP-Link)は、法人向けネットワークカメラ「VIGI」シリーズにおいて、同社初のドーム型ネットワークカメラ2モデルの国内販売を開始した。市場想定価格は「VIGI C230」が1万7900円、「VIGI C230I」が1万5900円。また、ネットワークビデオレコーダー「VIGI NVR1104H-4P」(市場想定価格1万5900円)も同時に販売を開始した。

 ドーム型のデザインはマンションのエントランスやオフィスなどにも溶け込みやすく、カメラの威圧感を与えたくない環境での展開に適しているとしている。

 VIGI C230は水平89.1°、 垂直45.1°、対角106.9°の視野角を持ち、最大F1.6の明るい絞りと補助ライトにより、夜間でもカラー撮影が可能。VIGI C230Iは水平82.5°、垂直44.9°、対角99.3°の視野角を持ち、絞りの最大はF2.0。両モデルとも、30m先まで照射可能な赤外線LEDによるモノクロ撮影も行える。

 そのほかの性能は両モデルで共通、300万画素のセンサーにより最大2304×1296ピクセル/30fpsの映像を撮影し、H.264や、より高圧縮なH.265、H.265+などで圧縮可能。メモリーカードスロットなどは本体に備えず、アプリやレコーダーに送信することで記録する。水平360°、垂直85°のパン・チルトが可能。

 なお、H.265+(H.265 Plus)は、中国Hikvisionが開発した独自の圧縮方式。TP-Linkが300万画素のVIGIシリーズのカメラで行ったテストでは、H.264と比べて動画ファイルサイズを89%縮小できたとしている。

 「SmardVid」として、複数の映像補正機能を搭載する。カメラの赤外線LEDの強度を調整し、露出オーバーにならないよう距離を補正する「スマートIR」、コントラストを調整して逆光などでの明暗差により黒つぶれが起きないようにする「WDR」、異常なピクセレーションと歪みを除去し、フレーム間で映像を比較し異常なピクセレーションや歪みを補正してノイズを除去する「3D DNR」、暗い場所でも撮影可能な「ナイトビジョン」の各機能がある。

 「スマート検知」として、設定したエリアへの侵入やライン通過の検知、人物検知、動作検知のほか、カメラの前に手をかざすなどの撮影妨害「タンパリング」の検知が可能。これらを検知した際に通知を行えるほか、搭載のライトと効果音で警告する「アクティブディフェンス」が利用できる。

 VIGIシリーズのレコーダー「VIGI NVR」またはWindowsアプリ「VIGIセキュリティマネージャー」、Android/iOSアプリ「TP-Link VIGI」によって管理や映像の視聴できるほか、ONVIFにも対応する。カメラにはマイクとスピーカーを搭載しており、アプリなどを通した通話も可能。

 IP67準拠の防塵防水性能と、IK10準拠の耐衝撃性を備える。ネットワークはPoE(802.3af/at準拠)と100Mbps対応のLANポート×1を備え、DC 12Vでの給電にも対応。本体サイズも共通で115×115×86mm(幅×奥行×高さ)。防水ケーブルアタッチメント、取り付け用アクセサリが付属する。

VIGI C230I

 VIGI NVR1104H-4Pは、従来のVIGI NVRとは異なる白基調のコンパクトなモデル。PoE+に対応したIPビデオ入力×4を備え、最大800万画素の映像を4チャンネル同時に再生可能。ONVIFにも対応する。

VIGI NVR1104H-4P

 HDD接続用のSATAインターフェースを本体側面に備え、取り付け・取り外しが容易に行える構造だという。HDDは最大10TBに対応。USB 2.0×2、HDMI×1、VGA×1の各ポートも備えるほか、オーディオ入出力端子を持ち、スピーカーも内蔵する。

 本体サイズは200.3×200.3×43mm(幅×奥行×高さ)。HDDネジ、マウス、電源アダプターが付属する。

VIGI NVR1104H-4Pのインターフェース

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