わかりやすい似顔絵
似顔絵のコツは横に名前を書くことである。
とたんにそう見える。文字は便利だ。しかし街の案内板やコンピュータでは文字を使わずにアイコンで表すのが洗練されているとされている。
確かにそうだろう。外国の人にも分かる。でも、よくできたアイコンなんてそうそう作れない。これで分かるだろうか、大丈夫かな、心配になってつい文字を添えてしまう。
そういう文字がはみ出したイラストがたいへん愛おしい。作った人の気持ちが伝わる案内に注目したい。
※2007年9月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
つい書いてしまった文字
新宿の地下道にある看板である。都内の有名ラーメン店が新宿に店を出した。
とんこつを絵で表すのは難しい。豚を描くのもありかもしれないが、豚まるごとだと別の料理みたいだ。ダシをとるために煮込んでいるのに、まるごとはない気がする。じゃあどうする?
「とんこつ」って書けばいいのだ。
このように、絵からこぼれてしまった文字が大好きだ。分かりやすすぎる文字を過去5年分の写真から探してみた。
文字入りのイラストからは描いた人の気持ちが伝わってくるようだ。イラストの完成度と分かりやすさのあいだでの葛藤。
そして分かりやすさを優先させる親切心。文字入りイラストを描く人はたぶんいい人だ。
そしていま気づいたのだが、今回は過去に撮った写真を多く使っているのでうっかり過去記事や自分のホームページに載せた写真を使用しているかもしれない。
そんなときでもはじめて見たふりしてもらえると幸いです。