フランス生まれの玉乗りソーシャルロボット「Miroki」が国内初お披露目

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 フランスのスタートアップEnchanted Tools(エンチャンティッド・ツールズ)が2023年2月14日に、新しいキャラクターロボット「Miroki(ミロキ)」のプロトタイプの取材会を開いた。これまでに「CES 2023」と時期を合わせて一部関係者に公開されたことはあるが、日本国内でのメディア公開は今回が初めて。

 人とコミュニケーションが取れるキャラクター型の搬送ロボットとして、病院内の配送や、オフィスの資料配達アシスタントなどの用途を想定している。商用実装は世界初だという球乗り移動で、前後左右に機敏に動くことができる。顔の表情はプロジェクション。両腕で3kgまでのものを持つことができ、台車を押すこともできる。

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フレンドリーなアニメキャラのようなロボットとしてデザイン

Enchanted Tools CEO ジェローム・モンソー(Jérôme Monceaux)氏

 リリースによれば、「Miroki」は社会全体の最適化を目指すため(Social Logistics)のロボットとして開発された。「人間を建物内の単純な配達業務から解放し、子供も怖くない病院環境作りに貢献するなど、世界的なインパクトを与えること」を目指しているとされている。

Social Logisticsのためのロボット

 Enchanted Tools CEOのジェローム・モンソー氏は2005年にブルーノ・メゾニエ氏とAldebaran Roboticsの設立に参加。同社はその後、「NAO」や「Pepper」の開発を経て、ソフトバンクに買収された。ソフトバンクを退社後、2015年にはインタラクティブなアニメーションを作る会社SPooNを創業し、従事していたが、「ロボット業界が変化した」と感じ、Enchanted Toolsを創業し、再びロボット開発を始めたという。

 取材会でモンソー氏は「私はロボットを20年間作ってきた。Pepperのあと何ができるのか、できなかったことをどう解決するかを考えた。成長できるポイントは3つあった。アクションを使ったコミュニケーション能力、人が集まっている場所でも自律移動できるナビゲーション能力、そしてものを拾う力があったほうがいいと考えた」と語った。今回のMirokiはロボットをアニメのキャラのように考えて、アニメーションスタジオとコラボして、ロボットのキャラクターデザインや世界観を作っていったという。開発期間は12カ月。50人のメンバーで新しいヒューマノイドを作ったと語った。

mirokiのスペック

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