Z世代のために ダイヤモンド 購入体験の最新化を目指す:ザ・クリアカットのオリビア・ランドー氏

DIGIDAY

オリビア・ランドー氏が2016年にダイヤモンドについての教育的なブログを始めたとき、同氏はそれが現在の数百万ドルのブランドに変化するとは予想していなかった。ブログから誕生したブランド、ザ・クリアカットは2018年に正式にローンチし、顧客向けのカスタムリングの制作を専門にしている。

オリビア・ランドー氏が2016年にダイヤモンドについての教育的なブログを始めたとき、同氏はそれが現在の数百万ドルのブランドに変化するとはまったく予想していなかった。ブログから誕生したブランド、ザ・クリアカット(The Clear Cut)は2018年に正式にローンチし、顧客向けのカスタムリングの制作を専門にしている。

「(共同創業者で夫のカイル・サイモン氏の)友人たちのためにカスタムリングを制作していて、ほとんどの人がダイヤモンドの購入について何も知らないことに気づいた」と、ランドー氏はGlossyポッドッキャストの最新エピソードで述べている。「(カイルと私はリング市場で)赤の他人たちが大事な貯金を私に任せているなら市場には空白があるに違いないと気づいた。それが、空白を埋めるために全力で取り組むと決心した瞬間だった」。

宝石商一家の第4世代にあたるランドー氏は、最初は宝石業界で働くとは思っていなかったが、ダイヤモンドと宝石に関する同氏の膨大な知識がザ・クリアカットの成長を後押ししている。ランドー氏によると、ザ・クリアカットはローンチ以来、収益が毎年倍増しているという。その勢いに乗って、同社は2020年に最先端の自社ソフトウェアシステムを構築。それにより、バックエンドの製造と流通を拡大しつつ、顧客と宝石鑑定士をマッチングしてカスタマーエクスペリエンスを向上させることが可能になっている。

ザ・クリアカットはウェデイングブームという好機を引き続き利用しており、ランドー氏とチームは顧客への教育を続けながらダイヤモンド購入体験の簡素化とカスタマイゼーションの推進に尽力している。

以下に、読みやすさのために若干編集してポッドキャストからのハイライトを紹介する。

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Z世代のためにダイヤモンド購入を最新化すること

「消費者は急速に変化している。(ジュエリーを)販売する従来の方法は我々の世代やZ世代にはうまく当てはまらない。我々はインターネットがありすぐに情報が入手できる環境で育っており、あらゆる購入にも精通している。また、ソーシャルメディアやインターネットがあるので、地元の宝石店の店頭にあるよりもはるかに多くの製品を目にしている。(多くの場合)当社の消費者は一緒に購入するカップルで、95%だ。すべてのプロセスを一緒に行っているか、カップルのひとりがパワーポイントのプレゼンテーションを持って来る。(プロポーズのためにリングを買うのは)もはやサプライズではない。また、顧客やカップルは(もっと意図的に)購入している。彼らはオンラインで情報を入手して、欲しいものを決めたり、気に入ったものを買おうとしている。払い過ぎは望まず、できる限り最高の体験を希望しており、それ以下では納得しない。D2C企業やオンラインジュエラーという新しい一団はそのような(新しい)顧客を理解している。ザ・クリアカットを始めたとき、私はそのような新しい顧客だったので、フォロワーや顧客が求めているものを理解していた。当社は、これまでは超富裕層やセレブリティだけのものだったプライベートなジュエリー体験を民主化している」。

天然カットのダイヤモンド対ラボグロウンのダイヤモンド

「(天然宝石のみの販売は)当社の差別化要因のひとつだ。これはローンチ時に遡る。私はすべての顧客に自分の専門知識と意見を提供したい、そして自分で購入しないようなものは勧めないといつも話してきた。ラボグロウン(のダイヤモンド)はここ1、2年で本格的に登場し始めたばかりだ。(だが)そこには価値がない。ラボで製造されたダイヤモンドに2〜3万ドル(約257万〜386万円)を費やしている人々がいるが、その石には固有の価値はない。(ザ・クリアカットには)アップグレードやトレードで再来する顧客が大勢いる。それはラボグロウン(ダイヤモンド)ではできないことだ。ラボグロウンの石は収益性も利益率も非常に高いので多くの企業がこのチャンスに飛びついている。しかし、当社は天然ダイヤモンドだけを扱う最大のデジタルネイティブジュエリー企業の1社だ。その決断が正しかったことを願っている」。

[原文:The Clear Cut’s Olivia Landau on modernizing the diamond shopping experience

TATIANA PILE(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)


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