GoogleやBingの検索結果にChatGPTを表示させる拡張機能「ChatGPT for Search Engines」

GIGAZINE



OpenAIのChatGPTは高度な自然言語処理モデルを利用した対話型AIで、文章を入力するとまるで人間が書いたような自然な文章を返してくれます。これまでの検索エンジンでは検索クエリに複数の単語を入力する必要がありましたが、このChatGPTを応用すれば、調べたいことを直接文章で入力することでより適切な検索結果を示す次世代の検索エンジンが可能になると期待されています。そんなChatGPTの回答を実際にGoogleやBingなどの検索結果に表示させる拡張機能「ChatGPT for Search Engines」が、Chrome・Firefox・Edge向けにリリースされています。

ChatGPT for Search Engines
https://chatonai.org/

ChatGPT for Search Enginesを利用するには、あらかじめChatGPTにアカウントを作成してログインしておく必要があります。アカウントを作成するには、ChatGPTのログインページにアクセスし、「Sign up」をクリック。


メールアドレス・Googleアカウント・Microsoftアカウントで登録ができます。今回はGoogleアカウントで登録してみます。


Googleアカウントにログインしたら、名前を入力し、「Continue」をクリック。


二段階認証用の電話番号を入力して「Send code」をクリック。


携帯電話に二段階認証用のコードが送られてくるので、入力します。


すると、自動的にログイン処理が行われます。


ChatGPT for Search Enginesは、Chrome・Firefox・Edge向けに拡張機能がリリースされています。

ChatGPT for Search Engines – Chrome ウェブストア
https://chrome.google.com/webstore/detail/chatgpt-for-search-engine/feeonheemodpkdckaljcjogdncpiiban

ChatGPT for Search Engines – Get this Extension for Firefox (en-US)
https://addons.mozilla.org/en-US/firefox/addon/chatgpt-for-search-engines/

ChatGPT for Search Engines – Microsoft Edge Addons
https://microsoftedge.microsoft.com/addons/detail/chatgpt-for-search-engine/pnglghgjhaklojnjpkhcdidgalehmkbn

今回はFirefoxにChatGPT for Search Enginesをインストールしてみます。拡張機能の配布ページにアクセスし、「Add to Firefox」をクリック。


拡張機能の追加を確認するポップアップが表示されるので、「追加」をクリックすれば、ChatGPT for Search Enginesがインストールされます。


Googleで「サイコロ10個を同時に振った合計値 Python」と検索してみました。


その結果が以下。Googleの検索結果は「サイコロ10個を同時に振った合計値」から抽出した単語を検索クエリとするため、表示される検索結果が自分の知りたい答えから遠いことがよくあります。しかし、ChatGPTは「サイコロ10個を同時に振った合計値 」という文章から答えを導き出すので、その場で知りたい答えを表示してくれます。


検索するごとにChatGPTに会話スレッドが作成され、さらにChatGPTに尋ねるための入力欄も表示されています。「PythonではなくC言語ならどう記述される?」と質問してみました。


すると、こんな感じでChatGPTの結果部分だけ更新されました。


ChatGPTは日本語に対応しているので、日本語で検索した場合は基本的に日本語で結果を表示します。しかし、以下のように日本語で検索しても英語で答えが表示されてしまうこともありました。


また、物語の要約やクリエイティブな内容には弱いという特徴はそのまま。「浦島太郎のあらすじ」を検索してみると、Googleの検索結果では浦島太郎を紹介するページがヒットしていますが、ChatGPTは全く聞いたことのない物語を浦島太郎として紹介。検索したい内容によっては、Googleの検索結果の方が優秀なケースもあります。


ChatGPT for Search EnginesはGoogleだけではなく、Bing検索にも対応しています。


さらにDuckDuckGoにもChatGPTを表示させることが可能です。


この記事のタイトルとURLをコピーする

Source