日産自動車、VRChat上にゲーム型コンテンツ–EV給電でサステナブルな暮らしを体験

CNET Japan

 日産自動車は1月20日、メタバース上で電気自動車(EV)を活用し、サステナブルな暮らしが体験できるゲーム型コンテンツ「NISSAN EV&Clean Energy World」を公開した。

 ソーシャルVRサービス「VRChat」上のワールド検索から「NISSAN EV&Clean Energy World」を選択する。VRヘッドセット「Meta Quest 2」に対応しており、費用は無料。24時間いつでもオープンしている。

NISSAN EV&Clean Energy World
NISSAN EV&Clean Energy World

 今回公開したNISSAN EV&Clean Energy Worldでは、メタバース上の各所にある自然エネルギーを活用した発電施設にて、電気自動車「日産アリア」を充電。アリアとV2H(Vehicle to Home)などを組み合わせ、快適な暮らしに必要な電気を賄って、ミッションを達成していくゲーム型のコンテンツだ。

キャンプでコーヒーメーカーを入れているところ。使うと、電気を消費する
キャンプでコーヒーメーカーを入れているところ。使うと、電気を消費する
チャレンジ項目と現在の電気の消費状態などが掲示されている
チャレンジ項目と現在の電気の消費状態などが掲示されている

 昨今、持続可能な未来のために、太陽光や風力、地熱などの再生可能エネルギーの活用が注目されている。しかし、これらのエネルギーは、季節や天候などに影響されやすいため、電気を貯めて効率的に活用することも求められている。

 同社では、2010年にいち早く電気自動車「日産リーフ」を発売した。大容量バッテリーを搭載するEVを電力系統に接続するなど、再生可能エネルギーを有効活用するためのさまざまな研究にも取り組んでいる。また、EVに貯めた電気を家庭の電源として使用するためのV2Hや、電気機器に給電するV2L(Vehicle to Load)などを併せた、EVのある暮らしを提案している。

クイズに正解すると、電気がたまっていくしくみも。クイズは日本語と英語に切り替えられる
クイズに正解すると、電気がたまっていくしくみも。クイズは日本語と英語に切り替えられる

 メタバースならではの没入感とゲーム性のある体験を通して、再生可能エネルギーを身近に感じ、EVとの組み合わせだからこそ実現する持続可能な未来を体験できる。

 今回の企画について、日産自動車 商品企画本部商品ラインナップ戦略部の加部俊氏は、「電気自動車を、単なる移動手段としてだけでなく、大容量の電池を生かして建物や電化製品に給電できることを体感いただくとともに、自然エネルギーを活用したクリーンな電気を使う暮らしを通して、環境を意識する機会にしてもらえればという思いを込めている。ワールド制作においては、多くのクリエーターにご尽力いただき、すばらしい空間に仕上がっていると自負している」とあいさつした。

 参加クリエーターは、ヨッシャ、なまのなまこ、イカめし、サキュバスのリヤ、kaiz、R.Tone、SUSABI、
ライヒ、inaba_mochi、えこちん、森尾、匠、桜羽ことね、ききょうぱんだ、おきゅたんbot、猿頭トリートメント(順不同・敬称略)。

 日産自動車は、2021年にVRChat内にバーチャルギャラリー「NISSAN CROSSING」を公開して以降、新型軽電気自動車「日産サクラ」のお披露目イベントなど、デジタル上での新たなコミュニケーションの場を広げている。

 今後も、VRコミュニティの一員として、その普及を後押しするとともに、既存の枠組みを超えた新たな情報発信に取り組んでいくという。

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