米司法省、FTX共同創業者らの保有株を押収–Robinhood株600億円相当

CNET Japan

 米司法省は、破綻した仮想通貨取引所FTXの共同創業者Sam Bankman-FriedおよびGary Wang両被告が保有するRobinhoodの株式4億5600万ドル(約600億円)相当を押収した。ニュージャージー州の破産裁判所に提出された米国時間1月6日付の書類で明らかになった。

Sam Bankman-Fried氏
提供:Getty Images

 押収された株式は合計5527万3469株に上る。Robinhood株は6日の時点で8.25ドル(約1090円)で取り引きされていたため、押収分の時価は合計4億5600万ドル強になる。これらの株式は、英国に拠点を置く持ち株会社が保有していた。

 Bankman-Fried被告は、保有株の差し押さえに抵抗している。自身の弁護費用にその資金が必要だとしているほか、いずれの株も両被告が投資会社Alameda Researchを通した資金で合法的に購入したものだと主張している。

 司法省による押収の背景には、FTXの破綻後、同被告が直面する法的問題の増大がある。巨額の顧客資金が失われたことで、仮想通貨市場への信頼は損なわれた。Bankman-Fried被告は1月に入り、詐欺罪での起訴に対し無罪を主張した。FTXは現在、John J. Ray III氏が経営しており、同氏が複雑な破産手続きを監督している。Ray氏は2022年12月、FTXが保有するRobinhood株を凍結するよう破産裁判所に求めたが、Bankman-Fried被告はこれに異議申し立てを行った。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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