Amazonをかたり、QRコードで誘導するフィッシングの報告を受けているとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。誘導先のフィッシングサイトは1月5日13時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。
フィッシングメールの件名は「プライムの自動更新設定を解除いたしました」が確認されている。なお、これ以外の件名も使われている可能性がある。
メール本文は、以下の文面が確認されており、支払いに問題があるとして、記載されたURLへアクセスするよう誘導しているほか、本文中のQRコードを読み取ってウェブサイトにアクセスするよう促している。
お支払方法に問題があり、プライム特典をご利用いただけない状況です。
Amazon利用いただきありがとうございます。
ご指定いただいたお客様のお支払い方法が承認されないため、。Amazonは無料ですが、ご登録の際には適用可能なお支払い方法を確認させていただきます。これは、ご登録時にご同意いただいたように。
(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋 原文ママ)
誘導先はAmazonのウェブサイトを装っており、メールアドレスまたは携帯電話番号とパスワードの入力が促される。入力してログインの操作をすると、国名、氏名、生年月日、郵便番号、都道府県、住所、会社名などの入力が促され、さらに操作を続けると、支払い方法の更新として、カード番号やセキュリティコードなどのカード情報の入力が求められる。さらに続けると、カード会社のユーザーIDとパスワードの入力を求める画面になり、全て入力すると「アカウントが復元されました」という画面になる。
誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。これ以外のドメイン名やURLが使われる可能性もあり、注意が必要だ。
https://zjg●●●●.com/jp
https://cd-●●●●.com/jp
http://www.amazon-●●●●.biz/
フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。その上で、日頃から、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。