宇山・八幡・松田学の激論第二弾:杉田・岸田・増税・中韓・皇室・参政党

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宇山卓栄・八幡和郞・松田学の松田学チャンネルでの鼎談第二部特別鼎談!『杉田水脈議員へのリンチ国会、岸田政権と今後、参政党への期待』です。

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テーマは、杉田水脈さん事件、岸田総理の評価、防衛費の増税、中韓との関係、皇室、参政党など盛りだくさんでした。

杉田水脈さんについては、退任前の収録でしたが、残念な結果になった。杉田水脈政務官の交代については、更迭された大臣たちと違って、何も悪いことはしていないのであって、きちんと本人の名誉が守られるべきであろうし、そういう配慮がされるか処遇がされるかが問題である。

しかし、清和会がしっかり守れなかったのを見ていると、秀吉と利家が死んだあと、加藤清正ら思慮が足らない七武将が秀吉の信頼が厚かったことへのある種の嫉妬から、石田三成を追い出して徳川の天下に道を開いた事件を思い出す。

安倍元首相が亡くなってまだ半年しかたたないのに、これでは安倍レガシーの継承も心許ない。

宇山さんは杉田批判の背景にはネオマルキシズムがあって叩かれているのは『保守主義』だというような考え方を披露されている。

私は杉田さんをそんな極端な保守だとも思っていないし、杉田たたきは、ひとつには、科研費とかが典型だが、利権で甘い汁を吸っている人がいることを知りつつ反撃が怖くて多くの人が黙っていることを叩くことを怖がられているのと、杉田さんのそれが美点でもあるのだがある種の空気を読まずに同調しないところがいじめやすいだけだと思っている。

杉田さんがたとえばLGBTに対してネガティブなわけでも冷たいわけでも何でもないのである。ただ、そういうことを御神輿にするとなんでもありの甘い対応がされているのでないかといってるだけである。それは他の問題についても同じである。

それに加え、回りくどい表現使わずに、わかりやすすぎる比喩などで切り込むから、それを文脈と切り離して報道され、そういう隙を与えたといって批判されているのである。

そのあたりが宇山さんとは意見が違って大激論になっている。

岸田さんについては、もっと強くなって欲しい。岸田さんを安倍後継として私は一貫して支持していた。安倍さんが会長的に君臨するなかでの社長として最適だと思ったからだ。だから、安倍さんがいなくなったらうろたえるのは当然だが、できることなら、安倍さんならどうしただろうと自問して欲しい。それができてないのが、上記の杉田さんの騒動にも現れている。

私は昨年、「令和太閤記 寧々の戦国日記」を刊行したが、いま求められているのは、破壊の信長でも、守成の家康でもなく、建設の秀吉だと思う。この点については、宇山さんも賛同いただいている。

防衛増強と増税だが、宇山さんは、それぞれ別々に議論すべきで、そうしないのはぼったくり商法だと仰る。しかし、それは逆だろう。

民主党政権は立派なマニフェストを出したが財源論を無視したと保守派は攻撃したはず。いまの保守派の多くを占める極端な積極財政主義というより、財源論などどうでもいいという態度は民主党以下だ。すべての政策提案は財源論なしですべきでない。

中国や韓国については、宇山さんは習近平を安倍さんが国賓で招待したのも間違い、韓国との慰安婦合意も間違いといわれる。

それにTPP、日欧自由貿易協定、ワクチン、消費税増税などが安倍政治の産物だが、それをとことん否定するならば、なぜ安倍政権を保守派は熱烈に支持してたのかさっぱり分からなくなる。なお、安倍さんと中韓については、『日本の政治「解体新書」: 世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱』(小学館新書)でも一章を設けている。

皇位継承については、昨日の「悠仁天皇への明るい展望と愛子様の幸福な人生」でも書いたように、皇位継承についての有識者会議は、悠仁様の継承までは確定事項とした上で、もしその後が続かなかったりしたときに備え、結婚した皇族女性だけが家族と切り離して皇族身分を維持できるようにする、皇族が旧宮家から養子をとれるようにするといった形で、将来への準備はしつつ、議論を先延ばしにするべきだとし、安倍氏を初め主要な政治家はコンセンサスに達した。

宇山さんは、旧宮家の誰かが皇位を継承できることを明確にすべきで、安倍さんなどが主張した先延ばし論は白紙に戻せと主張されている。

いささか長いですが、動画をご視聴いただければ幸いです。

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