ここは酒飲みの楽園だ! 博多の老舗「旭軒」の餃子がエグいほどビールに合う

ロケットニュース24

全国屈指のグルメ天国である福岡県。もつ鍋、水炊き、とんこつラーメンに麺がフニャフニャな うどん と何でもござれなのは周知の通りだが、忘れちゃいけないのが一口サイズの博多餃子だ。

そしてそんな数ある博多餃子の中で知る人ぞ知る存在なのが「旭軒」。創業昭和29年(1954年)と長い歴史があるだけに以前から気になっていたが、ここにきて行く機会に恵まれた。一体どんな餃子が出てくるのだろう。

・シンプルなメニュー

博多駅の博多口から徒歩で数分。グーグルの指示に従って歩くと目的地の旭軒本店にたどり着いた。白を基調とした店構えで、「餃子の店」とド直球で大きく書いてあるため方向音痴さんでも迷うことはないはずだ。

さて、中に入ると平日の15時すぎという時間帯ながらお客さんの姿がチラホラ。すでにお酒をひっかけているあたり、きっと飲兵衛たちのオアシスなのだろう。

メニューを見たら「焼餃子(1人前10個380円)」「水餃子(1人前10個380円)」「手羽先(1本100円)」がメインで、その脇をごはんや味噌汁、小鉢が固める。

あとはお酒にソフトドリンクといった実にシンプルな構成で「シンプルイズザベスト」という言葉がびったりなラインナップである。


・一口サイズの焼餃子

少ない品数でやれている──それすなわち自信がある証だし、お客さんの舌は正直だから虜(とりこ)にする何かがあるのだろう。食べる前から期待しつつ、とりあえず焼餃子とビールを注文してみた。そして数分後……

出てきた餃子がこちら。見るからに焼き目がパリッとしていて実にウマそう。千切りキャベツがついているのが何気に嬉しく、小ささもこれぞTHE博多餃子といった姿で食欲をそそられる。もちろん、博多餃子なのでパクリと一口で食べてみると……

これはいいものである。パリパリとした皮にはじまり、アッサリ系でありながら味がしっかりしている餡が口の中に滑り込んできた。シンプルといえばシンプルなのだが、その要所要所でウマさが凝縮されている。

ニンニクがオラオラするほど入っているワケじゃなく食べやすいのも二重丸。気がついたら口の中で消えるような餃子で、あっという間に10個をペロリ。すぐさま追加を頼んでしまった。


ていうか……



_人人人人人人人人人人人_
> ビールがうめぇ!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄


この餃子、ビールとの相性がとにかくエグいことに気づいた。餃子は米、ラーメンといったところと合わせるものだと思っていたが完全に別物。お酒と飲むタイプでいこうと思えば30個……いや、100個だってペロッといけちゃうかもしれない。それくらいビールと合う!!

酢醤油で食べるだけでも合うのに、卓上にある柚子胡椒を加えて味変もできるから無限ループが止まらない。お酒の合間に1つ、また1つ……。それでいて飽きがこないから、これだけ長年やっていられるのだろう。

・他のメニューも食べてみた

手が止まらなさすぎて焼餃子の時点でベロベロになってしまったが、不思議とまだまだイケる。続いて水餃子の方を食べてみたら、皮がモッチリで餃子というよりワンタンみたいな感じでこれまた美味。

それから手羽先にも挑戦。大量に置かれているあたり作り置きぽかったが、酒をグビグビ飲んで食べるとそれが逆にいいと思えるよさがあった。なんというか、酒のアテとしては抜群でどこかヤミツキになるような味。これが100円で提供されるのだから、酒飲みにとっては楽園だ。

かなりの量を食べて飲んでしまったが、それでも普通の居酒屋で飲む金額に比べて半額ほどと破格も破格だった旭軒。これなら潔すぎるメニューにも納得。それでウマい、早い、安いの三拍子が揃っているのだから、そりゃ人気になるのも必然か。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 旭軒 駅前本店
住所 福岡県福岡市博多区博多駅前2−15−22
時間 15:00〜24:00
休日 日曜(月曜が祝日の場合は月曜)

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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